- 『アサシン クリード』

2008/03/01/Sat.『アサシン クリード』

英語の表記は "ASSASSIN'S CREED" なのだが、日本語では『アサシン クリード』。近くの古本市場に売っていなかったのは、CERO Z (18歳以上対象) だからか。

とりあえず 2時間ほどプレイしての感想。

『アサシン』は暗殺を目的としたアクション・ゲームで、スニーキングを重視する点は "METAL GEAR SOLID" (MGS) と似ている。MGS が、軍事施設や戦場といった特殊な半閉鎖空間を主な舞台としているのに対し、『アサシン』では一般社会を描き、「ソーシャル・ステルス」を眼目としている点が異なる。

『アサシン』において、主人公・アルタイルの周囲に存在するのは「一般人」である。この「一般人」は、ゲームの背景として存在する従来の群衆とは一味違う。例えばアルタイルが壁をよじ登ると、「アイツは何をしているんだ?」「おーい、怪我するぞ」などといった、極めて常識的な反応が返ってくる。歩いて人にぶつかればガンを飛ばされるし、不用意に人を殺すと衛兵に追い回される。

「秩序ある自由」とでもいうべきこの指向は、"Oblivion IV" と似ている。ゲーム的なパワーの行使にはリアリティあるリスクが伴うという、奇妙な生態系。この世界のルールを把握して、上手く立ち回れるようになれば面白いだろう。一方、「ゲームなのに面倒臭い」という感想もまたあり得る。

もっと遊んでみないとわからない部分もあるけれど、とりあえずは面白い。