- Rhythm

2012/08/11/Sat.Rhythm

リズム rhythm という字は子音ばかりである。何語が由来なのだろうか。

ドラムを叩きながら、どうして初心者でもこんなに楽しめるのかについて考えた。「演奏」が成立する敷居が低いからではないか——、というのがとりあえずの結論である。リズム楽器の演奏が成立する最低条件はただ一つ、「テンポが合っていること」である。それゆえ「正解」もない。間違えないのだから楽しいはずである。

例えば、『きらきら星』を一小節の間に四回叩こうが三十二回叩こうが、『きらきら星』に変わりはない。生まれて初めてスティックを握った者でも、四分音符くらいは叩ける。それに、どの太鼓を叩いても——どの音を出しても良い。そして、それだけで演奏が成立する。

メロディはそういうわけにはいかない。音符を半分に減らしたり、勝手な音を鳴らしてはいけない。当たり前である。それゆえに難しい。

逆にいえば、『きらきら星』を『きらきら星』たらしめているのはあくまでメロディであって、リズムではないことがわかる。メロディを高速で奏でてもスローで奏でても『きらきら星』であることに変化はないし、ドラムがなくても『きらきら星』は成立する。

ここまで考えると、「楽曲とは何であるのか」という深遠な疑問に行き着く。ドラムを叩きながら、考えていきたいと思う。