- 新生活あれこれ

2011/03/10/Thu.新生活あれこれ

新しい lab の雰囲気や一日の流れというものが大体わかってきた。

京都の labs とは随分と印象が違うが、あちらは病院や医学部、こちらは研究所なので、当然といえば当然であろう。新しい lab には学生もほとんどいないから、大学ともまた感じが異なる。大学病院の三本柱は医療・教育・研究、大学の使命は教育・研究といわれるが、研究所では基本的に研究だけを行えば良い。施設の目的が違うのだから、空気もまた自ずから異なってくるということである。

新しい lab では、八時半から "Molecular Biology of the Cell" の勉強会があり、九時からは簡単な meeting が行われる。その後、各々の仕事に取り掛かるわけだが、皆がボスと頻繁に contact を取っている点に最も関心を惹かれた。忙しいのが常である MD 相手だとこうはいかない(ちなみに、新しいボスは MD だが外来などは全くやっていない)。

この三日ほどは、そのような生活を横目で眺めつつ、あてがわれたデスクで関連論文を読んで勉強をしている。しかしそろそろ飽きてきたので、何か手伝えそうな実験があれば志願してみようかなと考えている。正式な採用は四月からなので、共通の機器や施設などは使えないが、それでもやれることはあるだろう。

ところで、京都大学入試問題投稿事件だが、もし一芸入試であったなら、これは相当な performance であるなあと思わずにはいられない。計画には杜撰な部分もあったが、その冒険心というか hacking 精神を、例えば工学部の連中が称賛するといったようなことがあっても良かったし、そんなコメントを無責任に出せるくらいの自由が大学には欲しいとも思う。