- 初怒り、初笑い

2011/01/01/Sat.初怒り、初笑い

明けましておめでとうございます。

既に書いた通り今年は自室で元旦を迎えた。ちなみに旦という字は日昇を表した象形文字で要するに元旦とは初日の出のことであり元日を指すのではない。この誤用はあまりにも多いので一々指摘する気にもならないのだが帰省していないとテレビや新聞を見聞きする機会がなく毎年恒例の初怒りが訪れない。それでは何だか寂しいのでここに書いた次第である。しかし書いたら書いたでやはり腹が立ってきた。我ながら馬鹿げていると思うが仕方がない。つまらぬことで怒ってしまった。

さて正月を示唆する気の利いたものが我が家にあろうはずもなく感慨とは無縁の新春である。落ち着いているといえば落ち着いている。空腹を覚えればコンビニエンスストアに赴くのもいつも通りである。平静と異なる点といえばわざわざ革靴を履いたことだろうか。晴れ着の代わりではもちろんない。昨日は雪が降り積もっている中を迂闊にもサンダルで出かけてしまい往生したからである。過ちは繰返しませぬからなどと元日らしからぬ不謹慎な冗談を思い付いてフフフと笑う。初笑いである。五分ほどの外出を終え買ってきたシーフードドリアに入っている海老をつつきながら「海老やのに猫背て」というのが妙に可笑しくて再びフフフと笑う。第二笑いである。つまらぬことで笑ってしまった。