- 四天王寺、大阪市立美術館、通天閣

2009/02/21/Sat.四天王寺、大阪市立美術館、通天閣

大阪で遊んできた T です。こんばんは。

四天王寺

聖徳太子が建立したことで有名だが、「現存の中心伽藍は第二次世界大戦後の 1957 年から再建にかかり 1963 年に完成したもので、鉄筋コンクリート造である」(四天王寺 - Wikipedia)。建築物として特に見るべきところはない。

境内には市が開かれていて、たくさんの露店が出ていた。食料品から衣料品、「誰が買うんだ?」と思わずにはいられない奇妙なオブジェなど、あらゆるモノが売られている。人がたくさんいるのに、それほど賑わっている感じもない。珍奇なようでいてなぜか懐かしい、不思議な雰囲気だった。

大阪市立美術館

第 40 回日展が開かれているというので行ってみた。美術に疎いので、日展というものが現在の日本美術界においてどういう位置を保っているのかよくわからない。良いなと思う作品も幾つかあったが、全体的に大したことはなかった。素人の暴言だと思われるかもしれないが、素人にも「これは……!」と思わせてこそ芸術ではなかろうか。21 世紀だというのに、いまだにテーブルの静物の油絵や、どこかで見たような裸婦の彫刻がズラリと並んでいる。何が面白いのかさっぱりわからない。

通天閣

日展のどの作品よりも、通天閣の最上階に鎮座ましますビリケンさんに最も感銘を受けた。ビリケンさんの足の裏を触ると幸せになれる——、という信仰は関西では有名だ。通天閣のビリケンさんは木像であり、あまりにも皆が足の裏を撫で回すので、物凄い形に、しかし滑らかにヘコんでいる。良い形である。

「七福神にビリケンを加え、八福神と称する事もある」という記述には笑った。こういう図々しいところが、いかにも大阪である。そもそもビリケンさんは外国産なのだが……。名古屋出身の豊臣秀吉が「太閤さん」として「大阪人」になってしまったのと同じようなものか。