無理矢理にでも考えるというのは大切なことだと思う T です。こんばんは。
本日もテクニシャン嬢が欠勤。今年の風邪は長引くのか。俺の体調もまだ万全ではない。
夕方から大学院の講義。FRET (fluorescence resonance energy transfer) による live imaging スゲー!という話。この技術を自分の研究に使うとしたらどこだろう——と考えてみるが、良いアイデアが思い浮かばない
素直に考えるならば、FRET は既知の interaction を検出する技術であり、未知の interactome では使いにくい。既知の反応を促進・抑制する薬剤の screening などには使えるだろうが、これは何か違うよなァ。FRET の大きな特徴は、連続した時空間における特定の反応を観察できることであり、screening だとか細胞内の局在だとか、そういう静的な実験センスでは面白い発想が出てこない。もっとダイナミックな——、かといって、既知の反応を動的に可視化 (定量化を含む) しただけではあんまり……、というか「ダイナミック」だとわかっているものについて改めて調べても仕方がないのか。もちろん、可視化してみないと本当に「仕方がない」のかどうかはわからないが。しかし難しい宿題だなオイ。で、色々と考えて無理矢理アイデアをひねり出してみた。
Acceptor を持つトランスジェニック体と、donor を持つトランスジェニック体を掛け合わせ、父方の因子と母方の因子が interact するところで子供が FRET! 受精や発生や遺伝の研究とか。具体的なアイデアでは全くないが。ダメかな。
学振の書類選考結果は「採用内定予定」だった。文部省からの通知がまだ届いていないので詳細はわからない。
土日は出勤する予定。