- 過去へ向かう文脈というベクトルの水平性

2008/06/05/Thu.過去へ向かう文脈というベクトルの水平性

血が薄くなっているのか、ここ数日は早寝早起きの T です。こんばんは。

最近は帰宅時に職場近くの唐揚げ屋やたこ焼き屋で買い食いをしている。部活動帰りの高校生みたいな気分になって、なかなか楽しい。帰宅しても空腹ではないので、そのまま就寝まで何も口にしないことが多い。最近、またぞろ食慾が失せてきた。体調はまずまず。金銭的にも熱量的にも燃費の良い生活だ。

文脈

上記とは関係のない話だが、「食慾がなくても無理して食べなきゃ」というのは本当に正しいのだろうか。犬などを観察しているとよくわかるのだが、不調時の彼らは、何も食べずにただひたすらじっとしている。

食慾不振は「食べないが吉」という脳のサインである、という可能性を科学的に検討するにはどうしたら良いのだろう。味覚、嗅覚、痛覚にも同じことが問える。卑近な例えをすれば、同じものを食べても、満腹時と空腹時で味わいが異なるように感じるのは何故か? 全身的な状態を紙背としたときの、個々のシグナルの意味を決定する文脈の問題。

文脈は、時間軸 (⊃ 記憶) を含む、周囲の環境に対して開かれた関数として記述されるのだろうなあ。などと考える。ある時間 t における文脈 F (t) は、

F (t) = F (F (t - Δt)) + αt

イメージとしてはこんな感じ。いや、適当だけど。

昨日の「臨床」に関係する話を少し。

例えば、SPF で飼育された無菌ラットで明らかにされた事柄が、そこらへんの残飯を漁って跳ね回るドブネズミでも同じように現象しているという担保はどこから来るの? という素朴な疑問。一言で言えば artifact の問題。

Well-regulated な環境で生かされるラットと、不確定要素てんこ盛りな環境を前提にして生きているラット、どちらの体内で生起する現象が nature なものなのか? という素朴な疑問。一言で言えば reality の問題。

「環境要因によって左右される」ことを織り込み済みの、もう一つメタな系の存在。を織り込み済みの、もう一つメタな系の存在。を織り込み済みの……。

「真理なぞ存在しない」という真理。

「毎回ランダムである」という再現性。

「有意差なし」という言説の有意性。

ま、言葉遊びなんだけど。マジになって考え始めると気が狂うのでほどほどに。

研究日記

国際学会に抄録を応募した。今年の開催地は New Orleans だから、是非とも行ってみたい。昨年、一昨年は Northwest を利用してトラブルに見舞われた。次に渡米するときは、日本の航空会社を使おうと考えている。ところで、来年からはアメリカへの入国が少し手間になる。

研究データなんかはどうすれば良いのだろう。PC からは消去して、USB メモリにでも入れて携帯するしかないのか。それでもコピーされるのだろうか。

太平洋や大西洋のド真ん中に、人工の国際会議島でも作ったらどうか。なんてことを思った。