- 脳内 Never Ending Story

2008/05/13/Tue.脳内 Never Ending Story

知的営為とはつまり、物語に仕立て上げることではないかと思う T です。こんばんは。

久々に帰国された Dr. 羽留とビールを飲んでいたのだが、長旅で疲れたのか、氏が急に吐き出したのには驚いた。この人は酒が強いんじゃなかったのか。「大丈夫っスか?」と心配するフリをする俺までもが、吐瀉物の匂いで連られゲロを吐く始末。という夢を見た。

研究日記

午前中に大学へ寄って新しい primer を入手する。病院に戻って PCR はテクニシャン嬢に頼み、午後イチでボスと学振の申請書類をチェック。再び大学に足を運んで教授の秘書Y女史からハンコを貰い (学振 DC は大学院生として申請するので病院のボスではなく大学の教授の印鑑が必要なのだ)、研究室の秘書F女史に頼んで教務に書類を提出してもらった。再度病院に戻ったところで教務から書類の不備を指摘する電話があり、ただちに修正したが、事務が閉まる前に三度大学に行くことは不可能だったので、提出は明日 (締め切り日) にせざるを得なかった。ギリギリ。というかまだ安心できん。

学内締め切りというものは必ずしもシビアに守る必要はないらしいし、そもそも、学術振興会へ個人的に書類を郵送しても審査には何ら影響はない。ただ、学内締め切り制度を利用すると事務の方々が書類をチェックしてくれるので、俺のような申請ビギナーには安心である。実際、今回の書類でも不備が見付かったわけだし。

運動日記

今夜は雨が降っていたのでジムをサボった。日中に大学 - 病院とよく移動したので、それをもって運動に代えることとする。などと言い訳しておるわ。今週来週は何かと忙しいが、それでもできるだけ走るようにはしたい。

「ジムではひたすら走っている」という話をテクニシャン嬢にすると、「筋トレはしないのか?」と訊かれたので、「筋トレには物語がない」と応えておいた。一定以上の時間や距離を走ったり泳いだりする分には、それがエクササイズ程度のものであっても、自分の内に物語を構築することができる。一言でいえば妄想する余地がある。走っている間に俺が何を考えているのかについてはまた述べる機会もあるだろう。

ところで、日本人がマラソンや駅伝が好きなのは、競技の中から物語やドラマを汲み取る能力に優れているからであり、これは鑑賞者による妄想といえる。「競技の中から」と書いたが正確には「競技者の中から」であり、すなわちこれは他者に対する感情移入である。日本人特有の優しさと言っても良い。これは美点である。行き過ぎて「感動をありがとう」となると鼻持ちならないが。