- Diary 2008/05

2008/05/30/Fri.

夢は意外と他人に語りにくいものだと思う T です。こんばんは。

「怒髪天を衝く」が「怒髪、天を衝く」であることはわかっている。しかし発音するときは無意識に「"怒髪天" を衝く」になってしまう。「怒髪天」という音感が良い。七福神にいそうである。大黒天、毘沙門天、弁財天、怒髪天。違和感がない。「怒髪天」という文字列を見るたびに俺の脳裏には不動明王が浮かぶ。「有頂天」も同様。ありがたい仏神のような語感である。

「逆鱗に触れる」という成句がある。龍の首に 1枚だけ逆向きに生えている鱗があり、これに触れると烈火のごとく怒るという。鼻クソをほじりながら虚心に味わってみると、三流ファンタジーの「設定」そのものとしか思えない (鱗の総数は 81枚だとか、また色々と細かいんだコレが)。神話が作られた時代から、人類の感性は意外と進歩していない。こういうのが「格好良い」のは昔からで、中二病だとか何だとかは今に始まった話ではない。

面倒なので Wikipedia で済ますが、「逆鱗」の出典は『韓非子』らしい (Wikipedia - 逆鱗)。じゃあ韓非は中二病か。

「韓非はマキャヴェリスト」という評は時間軸的におかしい。それを言うなら「マキャヴェリはカンピスト」だろう。マキャヴェリが『韓非子』を読んでいたかどうかは知らないが。

ヘタレは果たして「屁たれ」なのか。「ヘタる」という動詞もあるが、これらの関係は。「(果実などの) ヘタのように萎れて弱る」などという辞書的な説明を勝手に考えたが、通常、先にヘタってくるのはヘタではなく果肉である。

「屁たれ」であるとして、これはウンコタレと対をなすのだろうか。ウンコタレとクソッタレは似ているようで違う。ハナタレという言葉もある。かなり無理矢理だが、「〜たれ」は「〜であれ」という意味に取れないこともない。Be shit!

日本は素晴らしい国だが、現在の日本国家には幻滅を感じることが多い。「国破れて山河在り」という。ここでいう「国」とは何だろう。国家なのだろうか。どうでも良いが、「夢破れて山河在り」とすれば何だか絶望的に清々しい。稀な幸運児を覗けば、万人にとって夢はいつか破れる泡のようなものだ。俺は俺の夢が破れたときにどのような感慨を抱くのだろう。それとも泡は徐々に小さくなり、そのことに気付くことすらできないのだろうか。

「鞭声粛々夜河を渡る」と詠んだのは頼山陽だが、鞭声というのは馬に鞭を入れる音のことであり人声ではない。「鞭音」と書けば良さそうなものを「鞭声」と書く。このような漢字の使い方をしたいものだといつも思っているが、なかなか難しい。

2008/05/25/Sun.

今年度はひたすら非生産的な週末を送っている T です。こんばんは。

終日ダラダラ。出勤しているらしい研究員嬢からメールが届いて、SYBR Green が云々と書いてあったが読むのが面倒臭くて放置した。この 1年、僅かに自分の仕事を除いては、もう他にやることもヤル気もない。という状態が短い周期で訪れる。

目標がないのが悪いんだよなあ、とは薄々思っているのだが。

2008/05/24/Sat.

ゲームの攻略は学問的であるべきだと思う T です。こんばんは。

とはいえ、全ては他人が用意したシステムの上での話なので、しょせんは遊びである。というのが俺の認識。

ゲーム日記

終日降雨。暇に任せて「MHP2G: ダメージ計算」というドキュメントをまとめてみた (まだ未完成の部分もあるが)。MHP2G はまだ、システム内部のまとまった解析情報が明らかになっておらず、掲示板の各スレッドで検証された数字や、有志の方々の考察を拾い集めなければならない。真面目にレポートを書くとなると、それなりに大変である。

ゲームの攻略といっても様々なレベルがあるが、例えば「あるヘビィガンナーの生涯」という blog みたいに、ほとんど学問の域に達しているケースもある。奥が深い。

などと考えていたら以下のニュースが。

——「モンスターハンター 3」が PS3 から Wii 向けに "移籍" した経緯は。

開発チームから、本編の「モンスターハンター」は映像の美しさを追求するのでなく、Wii リモコンを使った新しい遊びを追求したいという提案があり、同時開発する余力はないから、Wii での開発を決めた。

インタビュー:「モンスターハンターの魅力を世界に」 カプコン辻本春弘社長 - 毎日 jp

MH3 は棒振りゲームかよ。終わったな。

2008/05/23/Fri.

心エコー (心臓超音波検査) の勉強をしている T です。こんばんは。

教科書を読んでいるだけなんだが。とりあえず、データの正確な意味を知ることができるようになりたい。

朝からやたらと鼻水が出るので、またぞろ別の花粉でも飛び始めたのか思っていたが、どうも鼻汁の粘性が高く白濁もしているので、ああアポトーシスを起こした細胞を貪食したマクロファージが死溶しているのだなあ、すなわち俺の体内で炎症が起こっているのだなあ、などと考えながらキムワイプで鼻をかむ。要するに風邪を引いた。

研究日記

先日注文しておいた primer で PCR をかけるも ambiguous な結果に終わる。病み上がりのテクニシャン嬢もまだ体調が全快に至っていない模様だったので、2人して早めに帰宅。

2008/05/22/Thu.

ヤマザキの「高級ジャムパン」「高級クリームパン」が 100円なのはどうなのだろうといつも思う T です。こんばんは。

いや、好きなんだけどね。

研究日記

終日大学で実験。

夕方から大学院の講義。単位取得の対象なので「講義」と書いたが、実態はゼミというかセミナーというか。昨日のような研究室のセミナーとは別物で、研究科のコースという位置付けだから、色んなラボから学生だけでなく教員も参加する。セミナー開始前には、「本セミナーの発表内容は口外しない」という誓約書に署名をさせられる。その上で、学会でも発表されていない最新情報が交換される。「大学院ってそういうとこだろ」と言われたらそれまでなんだけど。

運動日記

スポーツ・ジム 11回目。

2008/05/21/Wed.

久し振りにふりかけでお茶漬けを食べたくなった T です。こんばんは。

「本当の恋愛を俺が教えてやるよ」という、21世紀においてはフィクションでもなかなか耳にすることができない台詞を実言した男が俺の周囲にいる。その話を研究員嬢にしたら「きんもーっ☆」という即答が返ってきた。テクニシャン嬢の感想は「引くわ」。簡潔だ。

しかし、そのキモくてドン引きの台詞にシビれる女性が実際にいたというのだから、実にこの点が面白い。俺も本当の恋愛とやらを教えてもらった方が良いのかもしれぬ。

研究日記

テクニシャン嬢が午後から復帰。夜は大学のセミナーで発表。いつものことだが、学会よりも緊張してイヤな汗を掻く。ディスカッションもそれなりに活発で有意義だと思うし、決して嫌いではないんだけど。

「OP9 細胞は fibroblast (線維芽細胞) だったっけ?」という質問に、脊髄反射で「はい」と応じてしまった俺はアホか。OP9 は間質細胞である。面倒がらずに、"OP9 stromal cell" とスライドに書き込んでおけば焦らずに済んだのだ。クソ。

明日は終日大学で実験予定。先週同様、48サンプルの flow cytometry。気合いで乗り切る予定。

運動日記

スポーツ・ジム 10回目。

走っている途中で何度も OP9 細胞のことを思い出しては「うえあああああああ俺のボケェエエエエ」となってフォームが乱れる。「本当の OP9 細胞を俺が教えてやるよ」。心を涵養せねば。

どうでも良いが、「涵養」ってほとんど死語だよな。みんな忙しいからなあ。

2008/05/20/Tue.

歯が痛いのでスポーツ・ジムをサボった T です。こんばんは。

やっぱり木製の盾にのみ「楯」の字を使うのだろうか。そういえば、三島由紀夫が組織した国粋集団の名称は「楯の会」だが、確かこれは万葉集からの取材だったはずだ。検索したら下の歌が出てきた。

今日よりは顧みなくて大君の醜の御楯と出で立つ吾は

『万葉集』「巻二十 四三七三」(今奉部與曾布・詠)

「醜」という字は謙遜の意で使われるものらしい。「拙者」「愚僧」の類か。初めて知った。

この歌は防人歌である。祖国防衛論を唱える三島は何か感じるものがあったのかもしれない。しかし、過酷な徴集と過重な負担に苦しんだ防人の実態は、「楯の会」のような自発的に組織された理想的同人や、文民統治を原則とする志願制の自衛隊などと異なり、三島の想いを重ね合わせる対象としては無理がある。少なくとも私はそう感じる。

『万葉集』に登場する防人が、日本人のロマンチシズムを誘う存在であることは間違いない。だが、冷戦構造によって危うい均衡を保っていた当時の世界において、「楯」の字にどれほどのリアリティがあったか。もっとも、「楯の会」そのものが、ロマンチスト・三島の「作品」であるという観点に立てば、そんな評も虚しいのだけれど。

研究日記

テクニシャン嬢は体調が恢復せず本日も欠勤。午前中にボスとディスカッション。国際学会の抄録締め切りまで後少し。ボス、研究員嬢とともに昼食。国内学会の抄録を一つ応募する。明日のセミナーの準備。論文の figure 作成に手を付ける。「その気になれば文章なんて 2〜3日で書けるんや。Figure や figure!」とはボスの弁。大学の動物実験施設に寄って薬剤の補充。

2008/05/19/Mon.

郵便受けを開けたらチラシが流れ出てきた T です。こんばんは。

どうでも良いが、「広告配布の仕事」ではなく、「他人の家の郵便受けにゴミを投棄する仕事」と言い換えれば何だか妙なスゴ味が出る。

横山光輝『伊達政宗』(山岡荘八・原作) を唐突に思い出した。伊達政宗が、朝鮮出兵で軍監を務める石田三成のことを「出世欲に取り憑かれた蝿」と表現していたシーンが強烈な印象とともに記憶に残っている。政宗の言い方がまたイヤらしいんだコレが。手元に原本がないので記憶を頼りに再現すると、下のようになる。

伊達家の軍議において。政宗は床几に座っている。

政宗「出世欲に取り憑かれた蝿がブンブンと五月蝿いわ」

片倉小十郎「して、三成の考えは奈辺にあるのでしょうか」

政宗「いちいち名前を出さずとも良い。『出世欲に取り憑かれた蝿』で良い」

横山光輝/山岡荘八・原作『伊達政宗』(原本を確認次第修正する)

政宗が三成をここまで毛嫌いしていたのは事実なのだろうか。ちなみに伊達政宗は 1567(永禄10)年、石田三成は 1560(永禄3)年の生まれ。政宗が従軍した文禄の役は 1592(文禄元)年だから、それぞれ 25歳と 32歳になる。若い。

出世欲に取り憑かれるのも無理はない、と今だから理解できるし、三成をそのように評したのは政宗もまた野心家であったからだ、などと解釈もできる。

同じストーリーであるはずの歴史を何度も読むのは、そこに時を置いた再発見があるからだ。なんてことは歴史が好きな人は知っているだろうけれど。

研究日記

テクニシャン嬢が体調不良で欠勤。明後日の大学でのセミナー発表の準備、国際学会の抄録を書くためのデータ整理など。

2008/05/18/Sun.

プレイ記録に関する機能が弱いゲームはもったいないなあ、と思う T です。こんばんは。

ジムの記録を付けているのは、これが体脂肪率を減少させるゲームだから。

運動日記

スポーツ・ジム 9回目。

体脂肪率の測定に食後時間がどれくらい影響するのか知らないが、できるだけ条件を統一するようには心がけている。運動は食前 (空腹時) で、帰宅後 (運動後約30分) に体脂肪率を測定している。体脂肪率云々に関しては、いずれ糖尿病や肥満の臨床研究をしている先生にレクチャーしてもらおうと思っている。

恐怖譚 vs 探偵小説

休日に間睡すると明晰夢を見るので楽しい。今日は夢の中でホラー考をしていた。

恐怖譚に関するメモ。「〜論」と題して拙いながらもまとまった量の文章を書くのが、最近はどうも億劫だ。読む人にとってはどちらが読みやすいのだろうか、ということも気になる。

2008/05/17/Sat.

最近はプログラムを書いていない T です。こんばんは。

運動日記

スポーツ・ジム 8回目。マシンに表示される数字を信じるなら、5 km を走って消費されるエネルギーは約 300 kcal である。

ゲーム vs スポーツ再論

ジムに行くようになってから、「ゲームとスポーツって本質的に何が違うの」問題が自分の中で再燃してきたのでメモ。

2008/05/16/Fri.

また新たな学会に入った T です。こんばんは。

学会発表に関わる諸々については研究費から払ってもらえるのだけど、年会費 (および入会費) に関しては支給がない。毎年、PS3 が 1台購入できるくらいの金額を自弁している。もちろん、高いとは思わない。スポーツ・ジムの方がよほど高い。

研究日記

大学のテクニシャン君が病院に来訪。組織の凍結切片の作成方法を伝授する。その最中、クライオスタットの刃で小指を切る。数 um の切片を作成するための刃であるから、非常に切れ味が鋭く、怪我をしても全く痛みを感じない。血を見るまで指を切ったことに気付かなかった。

運動日記

スポーツ・ジム 7回目。走る距離は変えずに、スピードを上げてみた。

2008/05/15/Thu.

誤って 20,000 g で遠心してしまった血球細胞が特に死ぬことなく生きていたことに驚いた T です。こんばんは。

研究日記

朝から大学。動物から採取した血液を溶血 → 抗体反応 → flow cytometry。48本のサンプルを全て流し終えたところでボスから電話。「今日中に作らなあかんスライドがあるんやけど」。だからそういう仕事は前もって言ってくれよ。何でいつも「今日中に」や「明日まで」なんだ。と怒りたいところだが、俺も学振の書類を締め切りギリギリまで放置していたので強く出ることができない。

Flow cytometry の結果解析は後回しにして、病院に赴く。「PowerPoint でオブジェクトの位置を微細に動かしたいときは ctrl キーを押しながら矢印キーを押せ」とボスに教えたらエラく喜ばれた。単純なものだ。30分ほどでスライドの作成は終了。ボス、大学院の K先生と一緒に夕食へ。

ボスのスポーツ・ジム通いはまだ続いているらしい。今夜は、ジムの近くにある韓国式の焼き肉屋が旨かったというので案内してもらった。やたらと脂っこい肉だったが、ボスが言うには、「これは野菜に巻くことを前提としているからだ」という。確かに野菜は食べ放題になっており、肉と一緒に食べるとちょうど良い具合になる。鉄板が斜めになっていて、肉の脂が排出されるという仕掛けも面白かった。それにしても肉が好きだなあ、このオッサンは。

2008/05/14/Wed.

諺のダブル・スタンダード具合は異常だと思う T です。こんばんは。

「三人寄らば文殊の知恵」かと思ったら、「船頭多くして船山に登る」だし。常喜世界を照らす文殊菩薩の智慧ってその程度かよ。

研究日記

朝イチで大学の教務に学振の書類を提出。無事に受理される。

運動日記

スポーツ・ジム 6回目。

2008/05/13/Tue.

知的営為とはつまり、物語に仕立て上げることではないかと思う T です。こんばんは。

久々に帰国された Dr. 羽留とビールを飲んでいたのだが、長旅で疲れたのか、氏が急に吐き出したのには驚いた。この人は酒が強いんじゃなかったのか。「大丈夫っスか?」と心配するフリをする俺までもが、吐瀉物の匂いで連られゲロを吐く始末。という夢を見た。

研究日記

午前中に大学へ寄って新しい primer を入手する。病院に戻って PCR はテクニシャン嬢に頼み、午後イチでボスと学振の申請書類をチェック。再び大学に足を運んで教授の秘書Y女史からハンコを貰い (学振 DC は大学院生として申請するので病院のボスではなく大学の教授の印鑑が必要なのだ)、研究室の秘書F女史に頼んで教務に書類を提出してもらった。再度病院に戻ったところで教務から書類の不備を指摘する電話があり、ただちに修正したが、事務が閉まる前に三度大学に行くことは不可能だったので、提出は明日 (締め切り日) にせざるを得なかった。ギリギリ。というかまだ安心できん。

学内締め切りというものは必ずしもシビアに守る必要はないらしいし、そもそも、学術振興会へ個人的に書類を郵送しても審査には何ら影響はない。ただ、学内締め切り制度を利用すると事務の方々が書類をチェックしてくれるので、俺のような申請ビギナーには安心である。実際、今回の書類でも不備が見付かったわけだし。

運動日記

今夜は雨が降っていたのでジムをサボった。日中に大学 - 病院とよく移動したので、それをもって運動に代えることとする。などと言い訳しておるわ。今週来週は何かと忙しいが、それでもできるだけ走るようにはしたい。

「ジムではひたすら走っている」という話をテクニシャン嬢にすると、「筋トレはしないのか?」と訊かれたので、「筋トレには物語がない」と応えておいた。一定以上の時間や距離を走ったり泳いだりする分には、それがエクササイズ程度のものであっても、自分の内に物語を構築することができる。一言でいえば妄想する余地がある。走っている間に俺が何を考えているのかについてはまた述べる機会もあるだろう。

ところで、日本人がマラソンや駅伝が好きなのは、競技の中から物語やドラマを汲み取る能力に優れているからであり、これは鑑賞者による妄想といえる。「競技の中から」と書いたが正確には「競技者の中から」であり、すなわちこれは他者に対する感情移入である。日本人特有の優しさと言っても良い。これは美点である。行き過ぎて「感動をありがとう」となると鼻持ちならないが。

2008/05/12/Mon.

歯が痛い T です。こんばんは。

格好良い、格好悪いというのは大層難しい。皆が格好良いと思っている事柄が実は格好悪いっていう俺の感性が格好良い——という自意識が格好悪い。みたいな。

ややこしいのは主観と客観が混じっているからだ、と気付くのには少し時間が要った。

というのがひとまずの結論で、要は、

ということなのかなあ、と思ったりするのだが、この考え方も格好悪いのかもしれない。

研究日記

学振 DC の締め切りは 6月初頭だと悠長に構えていたが、学内の締め切りというのが別にあって、それが明後日だという。ちゃんと確認しろ、俺。研究計画は書き終えていたので残りの部分を急いで書き始める。それにしても「自己評価」とかマジ勘弁。「目指す研究者像」なんてのも笑える。アホか。ねえよ、そんなもん。

あくまで俺の偏見だが、「研究者になりたい」と言って研究している連中はどうも微妙な手合が多い。「研究をしたい」と言う人の方が平均して優秀である。目指すのは研究者ではなくて研究だろ。俺はそう思う。

先週からやっている統計解析に新たな property を加えた結果を M先生から頂戴する。非常に綺麗な相関が得られて、これで国際学会は何とかなるかなあ、などと油断してはいけない。

先週注文した primer で試験的に PCR を行ったが DNA は増幅されず。新たな primer を注文する。

夜はセミナー。ボスはそそくさとジムに行ってしまったので、いつもの食事会はなし。ボスは平日は 0.5 km、休日は 1 km も泳いでいるらしい。凝り性で飽き性だから、その内ぱったりと行かなくなったりすると思うんだけど、俺も同じ性向を持つから他人のことはあまり言えない。

2008/05/11/Sun.

体脂肪率の測定原理を知らない T です。こんばんは。

運動日記

スポーツ・ジム 5回目。電器屋で体脂肪計も買ってきた。

ちなみに去年の健康診断では体脂肪率 14% だった。着実に衰えている。体脂肪率を一桁に戻すのは至難だぞコレは。

体重は 55 kg で、こっちは 10年来変わっていない。体重が増減したという記憶も今までない。

2008/05/10/Sat.

言ったことはすぐ忘れるが書いたことはよく覚えている T です。こんばんは。

ボスという人種は、自分の言ったことをすぐに忘れる。ボスの言を忠実に守って仕事をしているはずなのに、「そんなことはやらんで良い」と言われたりする。いや、お前の言う通りにしているだけなのだが。と反論したくなるが、よくあることなので適当に受け流すことが多い。

「なぜ自分の言ったことをすぐに忘れるのか」は長年の謎だったのだが、最近になって何となく理解できるようになってきた。というのも、俺自身が自分の言ったことをすぐに忘れるようになってきたからだ。

例えば、テクニシャン嬢達がおかしなプロトコルで実験をしていることがある。そのことに俺が気付いて、「どうしてこんなプロトコルでやっているのか」と尋ねると、不審げな顔で「すみません」と謝ってくる。よくよく訊いてみると、彼女達は「俺が言った通りに」実験しているだけらしい。バカな。俺はそんなことを言った覚えはない! ……がしかし、何だこの奇妙な既視感は。

俺にとって、実験のプロトコルは求める結果を得るための手段に過ぎず、その大半はルーチンであってキモとなるべきポイントは限られる。さらに言うならば、個々の実験は研究という仕事の一部に過ぎず、データが得られればその細かいプロトコルは忘却してしまうことも多い。必要があればノートを見れば済む。実験は適当に (appropriately) やりさえすれば良い。自分が何をしているのかを把握しているから、仮にプロトコルの記述を間違えても、実験の最中に気付くことができる。

でも、テクニシャン嬢達にとっては、実験こそが仕事のほぼ全てであり、俺が指示するプロトコルは「業務命令」なんだよな。それを遵守するのが当たり前であり、勝手な判断は許されない (と信じ込んでいる)。

要は、発言に対して発信者と受信者が感じるボリュームの違いが問題なんだろうな。思い付きを含む俺の発言は、俺自身にとっては one of them で相対的なものだが、テクニシャン嬢達にとっては only one で絶対的なものである。俺が大したことと思わず、すぐに忘れてしまうようなことでも、彼女達は真剣に聴き、脳裏に刻みつける。このギャップは、発言する側にとって非常に恐ろしい。

ここまでくれば、同じことがボスと俺の間でも起こっているんだな、と想像するのは難しくない。俺の研究も、ボスにとっては数あるプロジェクトの 1つに過ぎない。すぐに忘れてしまうということは、それだけの仕事を抱えている、あるいはもっと重要な仕事が存在するという証左でもある。そこに仕事の広がりを感じられれば、あるいはもっと伸びることができるやもしれぬ。

ここまで書いて、この話は痴話喧嘩における「言った・言わない」論争にも援用できるなあ、と気付いた。相手の言ったことをしつこく覚えている側か、自分の言ったことをすぐに忘れる側かで、相手に対する真剣度がある程度はわかるかもしれない。

2008/05/09/Fri.

日本が大好きな T です。こんばんは。

教育の現場では monster parents が問題になっているようだが、医療の現場にも monster patients とでもいうべき難問が存在する。病院、特に官立のそれに訪れる患者のかなりの割合を、老害と DQN が占める。彼らが病んでいるのは肉体ではなく精神である場合が多い。病院をホテルか何かと履き違え、医師看護師技師などに対して尊大に振る舞うばかりか、肉体的・精神的な危害まで及ぼす。このような輩にも膨大な医療財政が投じられる一方で、医師看護師技師などの待遇は一向に改善されず、高度に専門的な知識と技能を持つ彼らは、愚昧な連中に散々振り回された上でようやく、その働きに比して低過ぎると思われる賃金を手に入れる。

そこで医者は可能ならば開業するか、さもなくばできるだけ楽な科に行くことを考える。某大学では大学院生の過半が眼科と皮膚科に集中したという。看護師技師は主婦を夢見る。看護学校卒業生の看護師就職率は年々下がり、防衛大学卒業生の自衛隊入隊率も減少の一途を辿っている。医師や看護師や自衛隊に魅力がないわけでは決してない (そうでなければ、そもそも医学部や看護学校や防衛大学には入らない)。目指す職業の現状が剣呑に過ぎるから避けられる。原理的に転向組に非があるはずはないのだが、奇妙なことに不思議と叩かれる。

基礎研究に携わる俺は立派なワーキング・プアだが、仕事の内容は自然の秘密と戯れることであり、医師看護師技師などが直面するようなストレスとは全く無縁である。——かというとそうでもない。現代は「プロ市民」という名のアマチュアが暇を持て余してプロを監視する時代である。プロ市民を名乗るアマチュアは、専門的には無意味としか言い様のない規制を要求して自分が特別な存在であるかのような幻想を貪るという生態を持つ。この外来種突然変異体によって幾つかの職人的専門種が絶滅へと追いやられた。

以下は些細な一例である。どこの研究施設でもゴミの分別は義務付けられている。実験室では、ゴミの分別はサイエンティフィックな観点から適切に処理される。同じシリンジ (注射筒) でも、血液を吸ったものは産業廃棄物であり、生理食塩水を吸ったものは単なるプラスチックのゴミである。産業廃棄物の処理には金がかかり、それは税金によって負担されるため、節約の観点からもこの分別は合理的であり、安全性にも何ら問題はない。ところがこれではダメだという。「一般ゴミにシリンジなどが混入していると、プロ市民を僭称するアマチュアが『ゴミの分別がされていない』と誤解するため、シリンジなど曲解されかねないゴミは全て産業廃棄物にすること」という通知が最近になって出され、俺を始めとする何人かの研究員のアタマの血管がブチ☆切れた。

この種の話は枚挙に暇がない。動物実験、細胞培養、遺伝子組換え、ウイルス実験などなど、現代生物学を支える技術のほとんど全てに、孑孑のごとき無知を基盤とする無意味かつ徒労の規制が付きまとう。iPS 細胞が開発されたのは何故か。ES 細胞、特にヒト ES 細胞を使用するには莫大な量の書類を書き上げ、膨大な時間を文部科学省・厚生労働省との折衝に費やし、巨大な金額を費やして専用の施設を用意しなければならない。これらの行為の 99% は科学的に何の意味もない。体細胞由来の全能性細胞があれば、このクソ忌ま忌ましい規制に縛られることなく研究ができるのになあ! そうして作られたのが iPS 細胞である。——という逸話は広く語られている。どこにも医療の話なんて出てこない。「iPS 細胞で再生医療なんて夢のような話やな!」「夢やがな〜」。まるで大木こだま・ひびきの漫才だ。

特定アジアからの留学生にはかなりの金銭が税金から支給されるが、日本人がリーチできる奨学金は名前を変えた借金でしかない。大学院に留学生が 1人来ると日本人が 1人辞める。それを今度は移民だという。俺の周囲からはせせら笑いしか聞こえてこない。ニュースでは「少子高齢化による人口減少の流れを踏まえ、海外からの人材確保体制を強化する」と報じられているが、早急に対策すべきはむしろ日本人の人材流出についてである。

俺の周りの優秀な連中が何を考えているのかといえば国外への脱出であり、早くからその準備に余念がない。21世紀に祖国を失い彷徨えるのはユダヤ人ではなく日本人である。美しい国とやらは実はとっくの昔に亡くなっており、ときおり感じるのは蜃気楼の残り香に過ぎない。悪貨は良貨を駆逐する。この国に残っているのは老害と DQN と売女とゆとりとガイジンだけである。そのような被害妄想に冒されている若者は少なくない。

勝ち組・負け組と煽り合っている間に、国ごと「負け国」になってしまったような気がしてならない。

研究日記

午前中は大学の動物実験施設で業者の方々 2名と実験。昼から同施設で年度更新講習を受講。病院に戻り、病院の動物実験施設の年度更新講習を受講。

免疫染色の結果は微妙。タンパクの localization はそれほど重要ではないので、Western で定量化した方が良いかもしれない。でも Western のためのサンプルは採取されてないんだよなあ。

ゲーム日記

研究員君がついに PSP と MHP2G を買ったらしい。テクニシャン氏、テクニシャン君と合わせて 4人プレイが可能になったが、現段階では装備・技量に差があり過ぎて、全員が楽しく遊ぶには工夫が必要だろうなあ。

運動日記

スポーツ・ジム 4回目。昨日は下半身のフォーム改善に注力したが、今日は上半身のブレに留意して走った。ピョンピョン飛び跳ねるのは位置エネルギーの無駄遣いである。

長距離走をしていた頃は、「長い距離を走るのは大変だろう」「長時間走ると疲れるだろう」とよく言われたものだが、連続走行距離や連続走行時間は少しのトレーニングで簡単に伸ばすことができる。長距離走で最も難しいのは「いかにトップ・スピードを上げるか」「どのようにそれを維持するか」である。あくまで理想論ではあるが、同じ動作を繰り返している限り、原理的には同じ速度を保つことができる。したがってフォームの維持は、スピードの維持と直結する重要な課題である。

トップ・スピードを上げるには筋肉トレーニングが有用だが、今のところ興味はない (というか取り組む余裕がない)。

2008/05/08/Thu.

調子が出てきた T です。こんばんは。

研究日記

Q-PCR の結果を解析しながら免疫染色を途中まで。ポツポツとデータが出てきて、今のテーマが俄然面白くなってきた。Significantly induced の dramatically increased の strongly related で interestingly の remarkably。わはは。でも surprisingly ではなくて想定の範囲内。As predicted.

夕方から大学に寄って、明日から始まる動物実験の準備を少し。

運動日記

スポーツ・ジム 3回目。ベルトコンベアーで走るのにも段々と慣れてきた。

10年前 (!)、俺は脚を前へ前へと出すフォームで走っていて、今でもそれが身体に染み付いているのだが、どうもこのスタイルはベルトコンベアーと相性が悪い。後方へ流れ続けるベルトの上では、足裏が爪先から着地してしまい、ビタンビタンと不細工な音がする (恐らく膝にも負担がかかっている)。ベルトコンベアー上で自分の位置を保つには、「前へ出る」のではなく「その場で蹴り上がる」ことが大切なようだ。

そう思って今度は踵の蹴り上げを意識してみたが、ベルトで足が流れてしまい、いわゆる「お姉走り」のようになる。私見だが、ジムではこの走り方をしている (この走り方になってしまっている) 人が非常に多い。運動として悪くはないと思うが、格好は悪い。

色々とフォームを模索しながら走っている途中で、そういえば短距離の連中がよく「腿上げ」をやっていたなあ、ということを思い出し、太股を上げるようにして走ったら随分とスマートな感じになった。

マシンの前はガラス張りになっていて、走っている自分の姿がよく観察でき、フォームの確認に役立った。様々な発見があるものだ。これは学校の部活動にも取り入れるべきだろう。いやマジで。

2008/05/07/Wed.

統計学の勉強をしなければと思い続けて早や数年、T です。こんばんは。

研究日記

Thermal cycler をブン回し、定量化された mRNA のデータを大量に取得。Excel にブチ込んで統計解析。綺麗な相関が得られて満足する。有意差の出ないデータもあったが、n が少ないだけで傾向はハッキリしているから、これはむしろ楽しみが増えたというべきか。

それにしても対数グラフを考えたのは誰だろう。少し調べてみたがわからなかった。

夕方から大学でセミナー。

運動日記

スポーツ・ジム 2回目。結局、GW 中にジムへ行ったのは 1回だけだった。初月の会費は無料なので、どうもサボり気味になるが、これは巧妙な罠ではないか。最初は意識的に通って習慣付けないとなあ。

初めてジムに行ったときはババア 7割、オッサン 2割、その他 1割という感じだったが、今夜は俺よりも若い連中が沢山いて意外に思った。まだまだよくわからない世界だ。

2008/05/06/Tue.

終日 MHP2G をプレイして過ごした T です。こんばんは。

2008/05/05/Mon.

終日 MHP2G をプレイして過ごした T です。こんばんは。

2008/05/04/Sun.

ダラダラしている T です。こんばんは。

ゲーム日記

大学のテクニシャン氏、テクニシャン君と 3人で MHP2G をプレイ。テクニシャン氏は最近始めたばかりで、何をどうしたら良いのか、まだまだ模索しているレベル。複数人でプレイするのは今回が初めてだったようだが、「これは面白いわー」と気に入ってもらえたようだ。彼は MH 初心者ではあるが、俺以上のゲーマーでもあるので、ハマれば加速度的に上達すると思われる。

テクニシャン氏帰宅後、テクニシャン君と 2人で夕食。仕事やプライベートのことなど、色々と話を聞かせてもらった。ゲームをしているときも、大抵は仕事の話をする。モンスターをボコボコにシバきながら、互いの実験プロトコルを確認し合ったり。ゲームはあくまでツマのような感じか。喫茶店で友人とくっちゃべってるのと大差はない。茶を飲んでるか PSP を操作しているかが違うだけ。それで良いと思う。

2008/05/03/Sat.

スポーツ・ジムに入会してきた T です。こんばんは。

運動日記

昨日は仕事帰りに自宅近くのジムを尋ねたが、既に営業時間を過ぎており、建物は暗く閉ざされていた。こんなに早い時間 (20時くらいだったと思う) に閉館するのかと絶望したが、GW 中は営業時間が変則的であり、普段は 23時まで開いていることをネットで知って安心した。

明けて今朝、ジムに電話をして、入会するにはどうすれば良いのかを尋ねてみた。無料体験をやっているから好きなように使ってみて、気に入ったら書類にハンコを捺してくれ、無料体験は予約なしでやっているので、好きなときに来てフロントに言ってくれ、とのことだった。何というか、結構ユルい。だがそれが良い。施設を使わせてくれるだけの気楽なジムを求めていたので、好感を持った。

近くのモールで適当なシューズとウェアを買って、昼前にジムを訪ねた。フロントに無料体験の旨を伝え、更衣室とマシン部屋とプールの場所を教えてもらい、後は自由にウロウロとしてみた。ベルトコンベアーで 5 km 走り、プールで 400 m 泳ぎ、サウナで絞った汗をシャワーで流して、約90分ほど。気に入ったので入会した。

この自宅近くのジムは、ボスが通っている職場近くのジムと姉妹関係にあり、少し余分に会費を払うと両方のジムに出入りすることができる。非常に便利な制度だが、このことをボスに知られるとジムのお伴を命じられかねないという、諸刃の剣である。それもサラリーマンみたいで楽しいかもしれないなァ、という気もするが。「いよッ、部長、素晴らしいボデーですなァ」。会社勤めの経験がない俺のサラリーマン観は、東海林さだおの漫画レベルである。今どきそんな会社ねえだろ、というのはわかっている。

ジムの会費は 9000円/月だから、10回/月の利用では 900円/回となり、これは少し高い気がする。15回/月で 600円/回となるから、2日に 1回くらいの頻度で通いたいなあ、と思う。

運動後、昼食を摂って昼寝。

ゲーム日記

昼寝から目覚め、大学のテクニシャン C君に電話をする。彼とは、GW 中に MHP2G で遊ぶ約束をしていたのだ。前回のプレイが愉快だったので、これからも定期的にやろうかという話になっている。

大学近辺で待ち合わせ、テクニシャン君お勧めの蕎麦屋で夕食。つけ麺を食べた後、その出汁に飯を入れて平らげる。安くてボリュームがあって旨かった。出汁がヌルくなると、電熱パネルで再加熱できるようにしてあるのも面白い。遅い時間まで店を開けているようなので、ジムの帰りに炭水化物を摂るのも良いなあ、などと妄想する。

腹ごしらえを済ませ、テクニシャン君宅で MHP2G。ダイミョウザザミという蟹のお化けのようなモンスターがいるのだが、そいつのモーションに対して、彼が一々「蟹〜」という名前を付けているのが可笑しかった。

テクニシャン氏も MHP2G をやっているので、今度は 3人でプレイしようという話になる。あと、研究員君が MHP2G に興味を持っているらしいので、とりあえず PSP を買わせようと (勝手に) 決めた。

空が明るくなってきたので散会。朝まで友人とゲームをしたのなんて、学生時代以来である。牛丼を食べて帰宅。

2008/05/02/Fri.

ジム通いをすることに決めた T です。こんばんは。

研究日記

前回、微妙な結果に終わった免疫染色だが、条件を変えてリトライしたところ鮮明な像が得られた。

運動日記

職場ではスポーツ・ジムに通っている人がチラホラといる。病院のテクニシャン U君とか、退職した臨床検査技師嬢とか、研究員嬢の旦那とか。メタボリック症候群の予備軍 (というか現役?) であるボスは、万歩計を使って運動量を増やそうとしていたようだが、そんな生っちょろい状況ではないことを悟り、今月から職場近くのジムの会員となった。で、昨夜、ジムに向かわんとするボスからパンフレットを貰って、俺も少し興味が出てきた。

——という話をテクニシャン嬢にすると、「そんなに痩せているお前がジムに行く必要があるのか」と問われた。いや、痩せてはいるんだけど、タルんでもいるんだよねえ。最近、腹の皮が指でつまめるようになったし。5年前までは考えられなかった事態なんだけどなあ。と言ってシャツの上から腹をつまんでみせたら、彼女から「何と醜悪な。ジムで鍛え直すべき」と暖かいアドバイスを頂戴することができた。

テニス部出身のテクニシャン嬢はなかなかのスポーツ・ウーマンで、特に団体で行う球技 (野球、テニス、サッカーなど) が好みである。一方、長距離陸上部出身の俺は、身一つで記録に挑むマゾい競技 (陸上競技全般、水泳など) が好きである。好みの違いはあれど、彼女とはスポーツの話をよくする。しかし、「駅伝とは〜」などとエラそうに講釈を垂れるその俺が、指でつまめるような腹をしているのでは何の説得力もない。

で、色々と雑談した結果、ジムに行って体脂肪率を一桁に落とすところから始めることにした。昨年の健康診断では、体脂肪率は約14% だった。毎日走っていた頃 (もう 10年も前だが……) は大体 7% で、絞ったら 5% くらいにはなった。今回の暫定目標は 10% だから、まァ何とかなるだろう。と思いたい。

免疫染色が上手くいったので、早めに帰宅して自宅近くのジムを訪れたら閉館していた。

2008/05/01/Thu.

何でも屋の T です。こんばんは。

「仕事なんだから名前が入れば何でもするよ!」と、開き直りではなく思えるようになってきた。結局、「どれだけ自分の名前が出たか」でしか評価もされないわけだし。

研究日記

午前中にボスとディスカッション。ハイハイと言っている内に仕事ばかりが増えていく。

もちろん全ての仕事を自分だけでするわけではない。我がラボでは、複数の人間が複数のプロジェクトに関わるというのが伝統的な形である。自分の得意な領域でプロジェクトに commit しながら、(自分にとって) 新しい分野の知識・手技を吸収していく (ことが可能である)。効率を追い求めた分業制、とはまた少し違う雰囲気がある。

色んなグループの研究に関わると、スケジュールやらコミュニケーションやらネゴシエーションやらでエネルギーと時間を奪われることもあるが、上手く contribute することができればラボの成果は増えるし、自分の業績もまた積み上げられる。このシステムはラボ全体の効率を考えてのことなのだろうが、一方で、メンバーのキャリアに心を配るボスが用意した一種の市場であるとも考えられる。やる気と能力のある人間は、果実をもぎ取るために積極的に参加すれば良い。

各人に縄張り意識のある研究室では無理だろうけれど。そういう事柄も含めてのラボ経営なんだよなあ、などとまた考えたりするのであった。

ゲーム日記

病院の動物実験講習会に、大学からテクニシャン氏、研究員君、テクニシャン君が来訪。テクニシャン氏とテクニシャン君は最近になって MHP2G を始めたとかで話が盛り上がる。特にテクニシャン君の進行は目覚ましく、3週間で G級まで進めたというのだから大したものだ。既にプレイが 200時間を超えているというから驚きだ。俺のように PSP の電源を点けたまま放置しているわけではなく、純粋なプレイ時間だという。いつ寝ているんだろう。

これら 3氏、大学院生の K先生、秘書女史と一緒に、ボスと職場近くの焼き鳥屋で晩餐。テクニシャン氏と研究員君は仕事が残っているからと早い時間に大学へ帰還。ボスはスポーツ・ジムに行くからと消えていった (ジムの話はまた後日書く)。

俺はテクニシャン君の部屋にお邪魔し、彼と MHP2G を 2時間ほど遊んだ。なかなか上手い。6つほどクエストを回して、日付が変わる前に帰宅。