- 流行りもの

2008/02/23/Sat.流行りもの

今週は何かと慌ただしかった T です。こんばんは。

研究日記

2月 18日 (月)。夜のセミナー後、私の論文が accept された祝いということで、ボスとすき焼き屋へ。お祝いなら先週もして頂いたのだが。このオッサン、単に皆と食事がしたいだけなんじゃあ……。助教の先生、大学院の K先生、研究員嬢、テクニシャン嬢 2人、テクニシャン君 2人が同席。

2月 20日 (水)。論文の proof が来る。4週間ほどかかるという話だったが、1週間で返ってきた。早い。Proof に限らず、この journal は全般的に response が早い。これって結構重要だと思う。研究者に「また投稿したい」と思わせないと、良い論文は集まらないだろう。こういう極めて人間的な感情が、じわじわと IF にも反映されていくのだと思う。

2月 21日 (木)。Proof を Adobe Acrobat で correct して publisher に送信。直後、「ファイルが開けませんでした」と返事が来るが、帰宅後だったので対応できず。時差というハンディを身近に感じる。私の場合、competitor がいるというわけではないが、競争が激しい分野では致命的になりかねないかも。

2月 22日 (金)。結局、印刷した proof に直接書き込んだものをスキャン → 再び PDF 化して送信。返事は来ず。問題なし、ということなんだろうか。いささか不安。夜、私の論文が accept された祝いということで (しつこい)、ボスと職場近くの河豚屋へ。焼き河豚が旨かった。大学院の K先生が同席。

この間、研究費申請のヒアリング用の書類にもかかりきりだった。ラボの大事であるし、何より自分の給料にも関わってくることだから必死である。「僕にはボスからそういう仕事は回ってきませんのでアハハ」という研究員もいたが、アタマは大丈夫なんだろうか。金から遠い場所というのは、馘首に近い場所でもあるんだよ。俺の知ったことではないが。

今日は iPS 細胞のサンプルを貰ってきて、簡単な解析を行った。私が扱っている系では、基本的に ES 細胞と同じような振る舞いをするようだ。良いんだか悪いんだか。

厚生省と文部科学省は iPS 細胞の研究に金をバラ撒くみたいだが、これについても色々と思うところはある。書き出すと長くなるのでまたの機会に譲るが、一つだけ述べるならば、iPS 細胞はあくまで application として有用なのであって、再生医療という概念が有効な分野には福音となり得るが、再生自体が難しい領域では特に劇的な変化は期待できない、という科学的には当たり前のことである。この点、誤解が非常に多い。

明日は、研究費のヒアリングについてボスと最終の打ち合わせ。明後日を乗り越えれば少しは楽になるだろうか。