- 学割

2007/10/27/Sat.学割

Mac を使い始めて 12年目の T です。こんばんは。

Mac OS X 10.5 Leopard が発売になった。これまで、新しい OS は嬉々としてインストールしてきたが、どうも今回はテンションが上がらない (Leopard 自体は魅力的な製品だと思うが)。現状で満足しているんだよね。まァ、いずれ購入することにはなるだろうけれど。

迂闊にも少し前まで気付かなかったのだが、今年度から私は学生であって、各種学割が利用できる。Leopard もアカデミック・プライスで購入できるし、本も生協で買えば 1割引だ。でも、なかなか利用する気にはなれない。

本来、学割というものは、金銭的に苦労しがちな学生の学業 (= 将来の可能性) を支えるために、彼らの負担の一部を提供者側が肩代わりする制度である。私は学生である一方、社会人でもあり給料も頂戴している。その賃金の財源は (何度でも書くが) 研究費であり、その大半が税金である。——その上で学割を利用するのは気が引ける。損な性格だとは思うが。

学割にも色々とある。「学割」という名前の、単なる値引きも多い。携帯電話、旅行などなど。学業とは直接関係がないし、これらのサービスは学割価格でも充分な利益が出ているはずである。もちろん、日本は資本主義経済社会であり、私企業は自らの利益を追求するべく自由な競争を行うことが許される。「学割」という名前の値引きで将来の消費者を早い段階から囲い込むのは立派な戦略だ。安いサービスを求めるのもまた、消費者としては当然である。

さて、そういうことを考えていくと、そもそも学生と社会人の兼業をやっている私はどうなのだ、という自問に行き着く。片方を辞めて、もう一方に専念するのが「本来」なのではないか。ぶっちゃけ「セコい」のではないか。そういうふうに (婉曲に) 言われたこともないではないし、極めて日本的なその感情もよく理解できる。そのたびに「いや、ありがたいことだと思っております」などと、これまた日本的な言葉を返すわけだが、何なんだろうねコレは (「ありがたい」というのは本音だが)。

このあたりのことを書くとスゴく嫌な話になるのでもう止める。結果を出すしかないのかね。というわけで、この週末も実験。