- 陰毛の存在意義

2007/10/20/Sat.陰毛の存在意義

松本清張は本当に文章が上手いと思う T です。こんばんは。

たまたま時間が合ったので、Skype でジョー兄としばらく会話。チャットで文字やファイルのやり取りをしながら通話できるのが便利。メッセンジャーや電話の存在意義が感じられなくなるなあ。Skype ユーザを増やそうぜ、という話になったので、かなり褒めてみた。いや、別に提灯記事を書いているわけではなくて、実際に面白いよ。しばらくはできるだけオンラインにしておくので、お気軽にどうぞ。ページ左下のメールアドレスで検索すれば出てくるはず。

ジョー兄との会話では、本にしろ漫画にしろゲームにしろ、最近は本当に面白いものがないなあ、という爺むさい話が多かった。「面白さ」というものは極めて主観的な印象である。「面白いものがない」のと「面白いと感じられなくなった」との区別は難しい。後者であるならば、それはすなわち私の脳の老化であって、とても悲しいことである。できるだけ色々な物事を楽しみたいものだ。

陰毛について

話は変わるが、「チン毛の機動力は異常」というスレッド・タイトルを見かけたときは爆笑した。確かにその通りで、陰毛は知らない間に抜け落ち、至る所に出現する。あれは何なのだろう。「古本にチン毛が挟まっていた」などという笑い話はよくある。珍しいことではない。しかし冷静に考えれば、どのような姿勢で読めば陰毛が頁の隙間に侵入するのかは全くの謎である。

さて、掌などの一部を除き、哺乳類の皮膚は基本的に体毛に覆われている。サルからヒトへ進化するにつれ、徐々に体毛の生える部位が減っていったと考えられる。現生人類において、まとまった量の体毛が密生している部位は頭、脇、陰部くらいのものだ。どうしてこれらの部位にだけ体毛が残ったのか。

「脳への衝撃を緩和するために頭髪は残った」という説がある。何となく納得しそうになる。しかしだからといって、「陰部も大事だから毛が残っている」というのは無理がある。多くの格闘技で「金的」が反則になっているように、男が悶絶するのは睾丸に衝撃を受けたときである。陰茎ではない。そして、その衝撃は多くの場合、睾丸の下から訪れる。もし、体毛の存在理由が「衝撃の緩和」であるのならば、陰毛は陰茎の上部にではなく睾丸から根が生えるような形で残っていなければ筋が通らない。

だがこれはあり得ない。ヒトだけではなく、他の哺乳類でも、睾丸に毛が密集していることは少ない。そもそも急所である睾丸が体外に露出しているのは、放熱のためである。精子は熱に弱い。したがって、睾丸に毛を生やして保温するというのは愚策なのである。

ではヒトに現存する陰毛には何のメリットがあるのか。どうも思い浮かばない。少なくとも私は、これまでの人生で恩恵を感じたことはない。むしろ、性病の媒介地などのデメリットばかりが脳裏をよぎる。不必要なのではないか (だからといって私に無毛趣味はないが)。

ひょっとしてチン毛が抜けやすいのは、いずれこの部位からも毛がなくなっていくという進化の移行期における現象なのかもしれない。