新型 PSP (PSP-2000) を買ってきた T です。こんばんは。
PSP-2000 は結構売れているようだ。ゲーム屋を 3軒ほど回ったが、ブラック、ホワイト、シルバーはいずれの店でも品切れ。仕方がないので百貨店のオモチャ売り場で購入した。ソフトの発売日なんかでも、百貨店のゲーム・コーナーは閑散としていて、容易に新作を手に入れることができる。普段は百貨店で買い物なんてしないが、ときどきこのような使い方をする。
とりあえず今日は、PSP 本体だけを買ってきて、ワンセグ・チューナーは見送り。我が家でワンセグ受信ができるかどうか、まだ確認していない。それよりも、PSP の D端子ビデオ出力の方が気になる。PC のディスプレイにアウトプットできたら嬉しいのだが。
ところで、SONY の製品は初期ロットに問題が発生しがち、という噂 (あえて「噂」と書く) はよく知られている。一方、初期ロットは不具合が出ないように高価なパーツが使われるから実は大丈夫、という話もよく聞く。PS2 の初期ロットは非常に優秀だったそうだ。まァ、PSP-2000 の 2万円という価格をどう見るかだな。私は安いと思う。1ヶ月の書籍代程度だし、FOMA 対応の携帯電話より安価である。欲しければさっさと買って遊んだ方がよろしい。
ケッサクだったのは、いまだに MHP2 が売れまくっているという事実。3軒のうち 2軒では品切れだった。PSP-2000 が 1台目、という人が買ってるんだろうな。MHP2 は PSP でミリオンを記録しただけのことはある神作。私も久し振りに MHP2 で遊んでみたが、やっぱり面白いよコレ。PSP-2000 は薄くて軽くて読み込みも速いし、何よりも布団の中で遊べるのが快適。ゲームに飽きたらネットもできるし、チューナーを買えばテレビも観れる。
PSP-2000 と同時に発売された『FINAL FANTASY VII CRISIS CORE』も面白いとの評判だ。PSP の今後に期待。『ドラゴンクエスト IX 星空の守り人』が DS で出るのがイタいなあ。DS で出るのが悔しいのではなく、DS で出ることによってドラクエのクオリティが下がるのがイヤだ。サンプル画像を見ただけだが、ちょっとヤル気が出てこない。他ならぬドラクエだし、本当に面白そうであれば何の躊躇もなく DS を買うんだが。
料理漫画、特に職人系主人公の料理漫画って、本当に変なジャンルだと思うのは俺だけか。「手塚治虫はあらゆるジャンルの漫画を描いたが、スポーツ漫画だけは描かなかった」という評言は有名であるが、俺に言わせれば、手塚治虫は料理漫画も描いていない。なぜ手塚はスポーツ漫画、料理漫画を描かなかった (描けなかった・描こうとしなかった) のか。それは彼が「お坊ちゃん」だったからであろう。
料理漫画とは要するに、出された料理についてグチャグチャと文句を垂れる漫画である。このような行為は、まともな教育を受けた人間のすることではない。俺は『美味しんぼ』が大嫌いなのだが、それはときどき山岡士郎 (あるいは海原雄山) が、「何だこのベチャベチャの飯は!」などと怒鳴り出すのに吐き気を覚えるからである。何このキチガイ? 栗田あたりがまた調子に乗って、「言われてみればこの御飯は具材の汁を多く吸って野菜の味を殺しているわ」とかヌカしやがる。アホか。お前にも汁かけたろか。「いるいる、こういう女」という意味では物凄くリアリティがあるのだが、そういう読み方をしているのは恐らく俺だけだろうなあ。
ちょっと興奮してしまったが、料理漫画の最大の欠点は「バトル制」を導入していることにある (究極 vs 至高!)。「どっちの料理が旨いか」という所に論点が置かれてしまうから、一方は片方より「不味い」料理でなければならず、また、そのことを指摘されなければならない。これで下品にならない方がおかしい。
もちろん、バトルではない料理漫画 (大抵は人情系) もあるにはある。しかしそういう漫画は、やはり読んでいて退屈だから、人気が出ないまま連載が終了してしまう、あるいは作者の方でネタが尽きてしまうことが多い。中盤から料理バトルに変質するというパターンもある。
料理漫画、という観点はとてもユニークだと俺は思っている。多分、日本以外ではないだろう。「米に魚を載せるだけの料理」で漫画を連載する奴なんて日本人しかいないぞ。素晴らしいアイデアと、それを支える日本文化。だからこそ、料理漫画にはもうそろそろ新たな進化を遂げてほしいのだ。
料理は楽しんで作ったり味わったりしたいものである。