- 一般的に言われていることに反論してみるよ

2007/07/31/Tue.一般的に言われていることに反論してみるよ

ロジカルなゲームとして、思ってもいないことを主張してみたりすることもある T です。こんばんは。

格差は縮まっていると思うよ

人々の間で格差が広がっているとは僕には思えない。人間の歴史は階層間の格差が縮まる方向へ常に進化している。少なくとも、大局的にはそうだ。まずその事実を認識しよう。

階層間の格差が認識され始めたのはほんの最近のことである。前近代的な「格差」とは、それが格差とすら認識されないほどに徹底されていた。すなわち、侍は何世代も前から侍であり、農民も同じく何世代も前から農民だったのである。それが「当たり前」、お上に反論するなんて「とんでもない」、身分の違う者同士が結ばれるなんて「もっての他」。これが「格差」というものであった。

格差はずっと以前から厳然と存在しており、我々はようやくそのことに「気付いた」。だから「格差が拡大している」ような錯覚に捕らわれるのである。これまで一部の人間の間で秘密にされていた情報が、ネットなどで大量に流れるようになった。我々は少し賢くなって、格差の実態に気付き始めたというのが本当のところだろう。

数字は想像力を広げると思うよ

数字が想像力を妨げるなんて僕には思えない。クリエーターの側からすれば、具体的で緻密な想像をしないと数字は出てこない。消費者の側からすれば、数字によって想像力が膨らむ。数字はある一点を明確に指摘する。数字に実感を覚える者は、そのポイントを足がかりにして、前後左右にさらなる想像を広げることができるだろう。

数字によって想像力を妨げられる人間は、単に、数字に対する感受性がないだけなのだ。普通、そういう状態を「想像力がない」という。ちょっとした想像力があれば、このことが理解できるはずだ。

想像とはボンヤリしたものではない。ディティールに神は宿る。細かいネタほど面白いのだ。数字が読めないと、脳裏に像は結ばれない。

「数字によって想像力を妨げられる」のは、想像力がないからだと思うよ。