- イオに住もう!

2007/07/27/Fri.イオに住もう!

宇宙のことを考えると怖くなる T です。こんばんは。

誰でも経験はあると思うけど。

イオから見た木星の大きさ

最近、一番怖かった写真がこれ。木星および、その衛星イオ (左) とエウロパ (右)。

木星および、その衛星イオ (左) とエウロパ (右)

何が怖いのかって? ひょっとしてイオの空は木星でいっぱいなんじゃないか——。この想像が私の背筋を総毛立たせるのだ。計算してみよう。

太陽の直径は 1.39 × 106 km、地球の公転半径は 1.50 × 108 km。だから、1.39 × 106 / 1.50 x 108 = 0.93 x 10-2 で、これが「地球から見た太陽の大きさ」の指標になる。

さて、木星の直径は 1.43 × 105 km、イオの軌道半径は 4.22 × 105 km だ。これだけ値が近いと、「中心点間の距離」に占める「木星の厚み (半径)」が無視できなくなるが、まずは計算してみよう。指標は 1.43 × 105 / 4.22 × 105 = 0.34 である。「地球から見た太陽」の約36.6倍というわけだ。

ここからは知識が曖昧なのだが、確か地球から見た太陽の視野角が 0.5度だったと記憶している。ということは「イオから見た木星」の視野角は 0.5度 × 36.6 = 18.3度。天球を覆い尽くすまでには至らないが、それでも想像できない大きさである。

大赤斑なんて恐ろしいデカさで見えるんだろうなあ。絶対に見たくない。考えただけでも怖い。イオにだけは住みたくない。