- Reductio ad Absurdum

2007/04/19/Thu.Reductio ad Absurdum

背理法の胡散臭さが好きな T です。こんばんは。

自然数が無限に存在することの証明

自然数の個数が有限であると仮定する。最大の自然数を M としよう。M に 1 を加えた数は M よりも大きい。

M < M + 1

ところで、M + 1 は自然数である。M は最大の自然数であるから、

M + 1 ≤ M

したがって、

M < M + 1 ≤ M

となり、MM よりも大きい。これは矛盾である。つまり、最初の仮定は誤りであるから、自然数は無限に存在する。

……こういう短い証明が好きだ。下らないショート・ショートよりよほど気が利いている。いずれ、色々と証明を集めたページを作りたい。

研究日記

終日病院。

実験では 1つ良い結果が出た。まだ予備的な段階だけれど、次はスケールを大きくしてみよう。

ボスとディスカッション。実験した者である私はデータのポジティブな面を強調しようとするし、客観的に評価する者であるボスはネガティブな面を問題にしようとする。系が不安定だと、このような事態が起こりやすい。白黒が付く、というのは、結果がある傾向に収束するということでもある。あるいは、思い描いていたストーリーに誤謬がある可能性もある。ネガティブな点ばかりを突いても建設的ではないし、かといって、思い込みに執着して目を曇らせるのは愚かである。何をどうすれば良いのか。こういうときは本当に悩む。

夜は、今月いっぱいで退職する大学のテクニシャン嬢の送別会。安くて美味しい、いかにも「居酒屋」という店であった。テクニシャン諸氏と若い大学院生が主なメンバーだったので、甘いチューハイなんかを啜りながら、何となく懐かしい気分になる。