- O = 0

2007/02/11/Sun.O = 0

最終的には「まァいいか」という境地に落ち着ける O型の T です。こんばんは。

私自身は血液型と性格は無関係だと思っているが、他人には「O型っぽい O型」とよく言われる (よく知らない人には「A型っぽい」と言われるが、それすら O型の特性であるらしい)。

アルファベットの「O」

O型は最初、A型・B型に続く「C型」として発表される予定であった。しかし印刷の具合か筆跡の影響か知らぬが、「C」が「O」に誤読されたために「O型」となってしまったらしい。何かの本で読んだ話なのだが、今は思い出せぬ。創話かもしれない。

よくできたのもので、「O」という字は数字の「0」を連想させ、抗原遺伝子を持たないという O型の性質を覚えやすくしている。性染色体にも「XO型」「ZO型」というのがある。XY型が X染色体と Y染色体を持つのに対し、XO型は X染色体しか持たない。O染色体というものはないのである。ここから、アルファベットの「O」で数字の「0」に代用する文化があるようだ、ということがわかる。であれば、やはり「O型 = C型」説は創作なのだろうか。

血液型の分類がなされた時代に、抗原遺伝子の有無なんて誰も知らない。これは「O = C」説に有利な事実である。だが、O型の血液が他の血液と凝固反応しないことは判明していたはずだから (これがそもそもの血液型分類である)、それを意図して最初から「O」と名付けた、ということも考えられる。まァどっちでも良いが。

さらにどうでも良いが、A抗原や B抗原は血液だけに存在するわけではない。唾液や精液からも血液型が判定されることはよく知られている。「血液型」という言葉は、それが血液特異的なものであるかのような印象をもたらす点で、やや正確さに欠ける。

もし、唾液や精液も血液型の違いによって凝固したりするならば、恋愛における血液型性格占いもある種の信憑性を帯びるわけだが、などとつまらないことを考える。

研究日記

ベクターができない。ヤバいしヘコむし気持ちは焦る。……が、愚痴はイカンな。話題を変えよう。

一口に「実験」といっても、その意味によって大きく 2つに分かれるんじゃないか。例えば、ある遺伝子の発現を調べたい。その遺伝子のプロモーターで GFP を発現するベクターを作成し、細胞や個体に導入して GFP が発現する時空間を観察する。前者も後者も「実験」には違いないが、科学的事実に直結する実験は後者である。結果が新しい知見をもたらすかどうか、というポイントで実験は 2つに分かれる。

あるいは「実験」を分割して考えること自体が無意味である、という意見もあるだろう。追試はどっちなのか、という疑問もある。

などともっともらしく書いたが、実験者から見て楽しい (面白い・興奮する) 実験とそうでない実験がある、というだけの話なんだよね。