- 師・士・官・者・人・家・員・屋・手・足

2006/12/30/Sat.師・士・官・者・人・家・員・屋・手・足

今年最後のゴルゴ13 を読んだ T です。こんばんは。

ついに文庫ゴルゴも第99巻。来年は第100巻からスタートか。

『テニスの王子様』と『北斗の拳』をパロった、『テニスの霸王様』というのを見付けた。

漢字の話

思い付くままに書く。

「先生」というのは「先に生まれた」という意味で、非常に儒教臭い。医師・教師・講師。「先生」と呼ばれる職業には「師」の文字がつく。これは良い字だと思う。税理士・計理士・弁護士・保育士なども「先生」だが、何故か「師」ではなく「士」である。警察官・自衛官・刑務官と似た職分の消防士も「士」だ。「消防官」ではない。

医者・学者・記者は「者」だが、軍人・俳人・歌人・職人は「人」である。王者と名人、どちらが強いのか。画家・音楽家。「家」という字は、職業というよりも「属性」というニュアンスが強い。愛妻家・読書家しかり。また、「家」というだけあって、何となく世襲めいた雰囲気もある。政治家・芸術家・宗教家など。「家」が「者」になると、職人というイメージが出てくる。例えば「研究家」は趣味っぽいが、「研究者」は仕事でやっている。演奏家と演奏者もそう。指揮者は「指揮家」とはいわない。趣味で指揮をやることはないからだろう。

会社員・役員・研究員・委員などは「員」である。等質の同僚がいる、という印象がある。身も蓋もない言い方をすれば、「代わりはいくらでもいるぞ」という感じ。その分、パブリックなイメージもある。これが「屋」になると、私的な感が強くなる。個人商店は屋号で呼ばれる。「家」よりは字格が低いので、総会屋のように、揶揄のニュアンスを含むときにも使う。と同時に、職人に対する敬意が込められることもある (「タンパク質は化学物質」)。

歌手・名手・助手・聞き手・語り手・書き手は「手」である。人足・飛脚は「足」である。

王の妻は「妃」である。天皇・皇帝の妻は特に「皇后」という。これらに相当する男性の名詞はない。女性天皇を論ずるならば、まずは日本語の整備が必要であろう。こういうことに気付いている人がどれくらいいるのか。

shuraba.com 2007

年末なので、来年このサイトでやりたことをメモしておく。

まァ、最低ラインは「とにかく続ける」だけど。仕事が忙しいのか、昔から運営を続けている同世代のサイトが次々に姿を消して行く、という悲しい事実もある。自分の自由になる時間が減る一方、金銭的に余裕が出てきたりするものだから、他のことで時間を過ごしたいという気持ちはよくわかる。サイト運営なんて、何の見返りもないしな。

このサイトは「私の記録」ということで続けているから、上記のような理由で止めることはないと思う。若干の愛着もある。4月には 5周年を迎え、当初の目標であった 10年の折り返し地点に達する。私の 20代前半のほぼ全てがここにある。そう思えば、まだまだ続けられそうな気がする。これから面白くなるわけだから、実際。