- Have a Nice Tan

2006/08/20/Sun.Have a Nice Tan

「夏休み、どこか行ったの?」と訊かれた T です。こんばんは。

日焼けをしているのでそう思われたのだろうが、あくまで通勤焼けである。特に、自宅 - 大学間は歩くことにしている (20分弱)。最近は大学に寄ることが多くなったので、その影響だろう。

研究日記

大学でウイルスの作成。ウイルスは実験毎に作っている。感染に使えるまでには 2日を要するので、面倒だと思うこともある。

ウイルスは、ウイルスの遺伝子を形質転換したパッケージング細胞によって作られる。パッケージング細胞は、自らが産生したウイルスに再感染される。したがって、このパッケージング細胞を継体培養すれば、いつでもウイルスが使える状態を維持できる。毎回ウイルスを作る必要がなくなるわけだ。しかし、そういうふうにはしていない。ウイルスがヘタってくるのか、それとも法的な規制で必要量以外のウイルスの廃棄が義務づけられているのか。きちんと調べてはいないが、恐らく後者だろう。

基本的に、実験用のウイルスは危険なものではない。遺伝子改変作物などに関してもそうなのだが、法を作る人は、そのへんがちゃんとわかっているのかな、といつも思う。規制するための規制であるならば、それは不要であるどころか全くの害である。とはいえ、「万一のことがあったらどうするんだ」と問われれば答えることはできない。生物自体が「万一」のシステムであり、極めて例外の多い系だからである。「絶対にそんなことはない」と言い切れることは少ない。だからこそ「進化」もするわけだが。進化というのは、つまり変化に他ならない。