- Across the Universe

2006/08/19/Sat.Across the Universe

宇宙に想いを馳せる T です。こんばんは。

この 2週間ほどで、天文学の本を数冊読んだ。今読んでいるのはエドウィン・ハッブルの著作。これは非常に面白いので、また紹介したい。

天文学、というのは少々古典的な意味合いを帯びた言葉で、現在なされているそれは、宇宙物理学とでもいった方が現状をよく反映しているかもしれない。俺が興味を持つのもその点で、星や星座といったものにはあまり興味がない。

宇宙は、物理法則を調べる上で、極めて理想に近い状態にある。数十億光年という彼方にある天体について、決して豊富とはいえない観測データから、非常に蓋然性の高い推測が得られるのも、このような宇宙の性質による。地球上では、ただ地球上であるというだけで、既に重力の影響を考えねばならない。生物なんかを扱っていると、宇宙のようなシンプルな「場」が、ときに羨ましく思えたりする。

一方で、宇宙に対して行えるのは唯一「観測」だけなのだが、これは歯痒いだろうなあ、とも思う。生物学的な比喩を使うなら、それはただ 1つの個体を観察しているに過ぎない。それがいわゆる正常な個体なのか、それとも特別な個体なのかもわからない。「実験」もできない。細胞に遺伝子を入れるように、「じゃあ、あの辺に銀河を 1つ」というのも不可能だ。銀河といっても、物質としてのそれは直径 10万光年にも及ぶ。

全く関係ないが、「天之川銀河」(あまのがわ・ぎんが) という名前を思い付いた。少年ジャンプの主人公とかに使えそうと思うのだが、どうだろう。

研究日記

大学で培養細胞の用意。