- Web サイトのブラウザ化

2006/07/05/Wed.Web サイトのブラウザ化

Perl なんかより JavaScript の方がよっぽど難しいと思う T です。こんばんは。

Web 日記

要するに JavaScript は汎用言語ではないので、プログラミングにおける抽象思考が、常に具体的な制約に縛られるということ。

さて。「Web 2.0」という言葉が浸透してきたと思ったら、もう「Contents 2.0」「Search 2.0」「Game 2.0」という安っぽい単語が出てきている。先日リニューアルしたエキサイトは「Media 2.0」だって。アホか。いや、方向性とかではなく、その安直なネーミングについて。

ネットの世界で何が起こっているのかというと、それは膨大な情報の蓄積なわけで、目の前の端末と回線の向こうのサーバが行っているのは、全て「情報処理」という言葉で一括できる。一番最初、情報は HTML によってシンプルに記述されていた。これが第1次ネットブーム。次第にそれだけでは間に合わなくなってきたので、一次情報を XML なり何なりの汎用フォーマットで記録し、加工したものを (X)HTML + CSS で閲覧するようになる。ユーザは一次情報の記録のみに専念できるようになった。閲覧に向いたフォーマットがが静的ながらも自動的に生成できるようになったのが blog で、これが昨今のブームになっている。それを動的にしたものが、web 2.0 とか Ajax なわけだろう? 違うんだろうか。

情報の生成 → 加工 → 閲覧というスキームは何ら変わっていない。情報の生成がより簡単に、閲覧がより快適になる一方で、加工のステップがどんどん複雑になり、そのために様々な技術を用いたアプリケーションのレイヤーが物凄い勢いで挿入されている。この層は、一般ユーザにとってはほとんどブラックボックスと化しつつある。これは悪い話ではない。テレビの仕組みがわからなくても番組が視聴できるように、これはテクノロジーの成熟が見せる普遍的な現象である。が、ネットはまだ完熟ではない。素人の遊ぶ余地はたくさんある。そこが面白い。

何が言いたいのかというと、既に web サイト自身が情報をブラウズするためのアプリケーションとなりつつある、ということで、そういう観点から「Photo Album」を組み直してみようとしている。それで JavaScript のお世話になっているというわけ。構想は色々あるんだけど、なかなか進まないんだなあ。

研究日記

終日病院。今日も雑用少なめで実験みっしり。結果が翌日以降に持ち越しとなる実験は、何となく落ち着かないものだ。

実験室が異様に暑くて汗をかく。テクニシャン嬢達からも不満続出。RNA のサンプルに汗が入ったらどうするのかと言われ、さすがのボスも、据え置き型のクーラーを購入することにしたようだ。確かに、RNA のキットの価格を考えれば、数万円の簡易クーラーなんて安いもの。というか、キットが高いだけか。研究費の金銭感覚は別回路なので、たまに我に返るとゾッとすることもある (日常生活の金銭感覚では、試薬なんか買えたもんじゃないが)。

ラーメンとビールの晩飯。俺に「おやすみ」と言ってくれるのは、ラーメン屋の大将とバーのマスターだけ。値段や味で店を選ぶのは、ある意味とても贅沢なことではないか。要するに他のことが既に満たされているわけだから。俺なんか、店を選ぶときは人間第一。話ながら飯を食いたいときってあるもんなあ。