25歳の健康な独身男性という、風俗産業のターゲットとしてはストライクもストライクなプロファイルの T です。こんばんは。
我が豪邸に、デリバリー・ヘルスのチラシが舞い込んでいた。以前の豪邸ではよく見かけたが、京都はその手の条例が厳しいのか、今回が初めてである。それはともかく、デカい乳を誇示しながら微笑んでいる女性の写真の横には、次のような 3つのコースが記載されている。
さて、各コースにおける第2項の数字には単位がない。常識的に考えて恐らく料金、そして単位は円であろう。まさかドルではあるまい。この仮定を踏まえて、幾つかの計算を行う。まず、単位時間当たりの料金を求めよう。
この結果から、100 min/3万円のコースが最もコスト・パフォーマンスが良い、という結論が得られる (3万円が払えるならば、だが)。解せないのがコース 3. である。普通、絶対的な金額が高いほど、単位当たりの価格は安くなる。しかしこのコースを希望する人は、コース 2. を所望した人間と単純に比較して、20分に対して 1万円を支払っている。いくらなんでもこれは高過ぎだ。と同時に、「これは何か理由があるに違いない」という極めて邪(よこしま)な欲望を煽りもする。
経営者側のことを考えてみよう。客が享受するのは純粋に 60分ないし 120分なりの時間のみであるが、労働者は 1回のコース毎に準備を要する。この時間を x min (x > 0) と置けば、冒頭の料金体系は、経営者にとって次のようになる。
単位時間当たりの売り上げ y (円/min) を求めよう。
それぞれの方程式をグラフにしてみる。
黒がコース 1.、青が 2.、赤が 3. である。3つのグラフは興味深い点で交差している。準備時間 x が 10分程度と短ければ、最も収入が多いのは 1. である。しかし 30分より長くなれば、1. は最も低収益となってしまう。この 30分という数字が極めてリアルで面白い。チェンジなどされようものなら、目算が崩れてしまうわけだ。
ま、知ったこっちゃないが。
「忙しい」とは「ある時間内にしなければならないことが多い状態」であり、拘束時間の長さは関係ない。「忙しい 5分間」がある一方で、ヒマな拘束が長時間に及ぶこともある(もちろん、忙しい状態が長く続くというケースもあるが)。
いや、ただそれだけなんだけど。何らかの優劣を論じているわけではない。念のため(「多忙論」参照)。
終日病院。細胞の世話、来週の実験の準備。