- ヒトラーのクローンと優生学

2006/05/12/Fri.ヒトラーのクローンと優生学

新しいデジタルカメラを購入した T です。こんばんは。

新デジタルカメラ

以前のカメラは 3年前に購入した。当時、最も高機能な機種の一つであったが、今では同じことが携帯電話のカメラでもできてしまう。「Photo Album」というコーナーを立ち上げてから、俄然写真に興味が湧いてきたのだが、これまでのカメラでは要求を満たせないことも多かった。

というわけで、今回の購入。カメラ自体は非常に気に入っているので、同じシリーズの最新機種を求めた。切実に欲しかった光学ズームとマニュアル・フォーカスが搭載されており、望んだ構図でビシバシとピント合わせができる。快感だ。

出歩くことに消極的で、そもそもその時間もなかなか取れない今の俺にとって、写真を撮るという口実を与えてくれるカメラは、外出の良い動機付けになっている。今回、新しいカメラで更にモチベーションが高まった。スナップを撮影するには申し分ないので、古いカメラも持ち歩こうと思っている。複数台のカメラを携帯するなんて、何となく趣味っぽいじゃないか。アホな考えだけど。

これからは普通の風景も積極的に撮影してみたい。例えば平等院で良い写真が撮れたとしても、それは圧倒的に被写体が良いからに過ぎない。それはそれで結構なことだが、誰でもできることであってね。写真以外にも色々と遊べそうなので、工夫してみるつもり。遊ぶときが一番頭を使うよなあ。

篦棒

「べらぼう」は「箆棒」と書くことを知った。どんな棒なんだろう。というより、箆(ヘラ)なのか棒なのか。ハッキリしてほしい。

ヒトラーのクローン

ヒトのクローンを作るという話になったとき、否定派の人間が、「ヒトラーのクローンができたらどうするのか」と反対しているのをよく見かける。「どうもならない」というのが俺の意見である。大体、「ヒトラーのクローン」は 3つの点において誤っている。以下に指摘しておく。

  1. ヒトラーと同じゲノムを持った人間が、必ずヒトラーになるとは限らない。ゲノムが同じであることは、「人間」として同じであることと同義ではない。これは一卵性双生児を見れば明らかである。
  2. 人類は既に「ヒトラー」を経験している。今更ヒトラーが現れたところで、(一部を除き)誰も耳を貸さないだろう。人類の進歩まで否定するのは、ちょっと性悪説に過ぎはしないか。
  3. ヒトラーのゲノムがヒトラーを作る、したがってヒトラーのゲノムを否定する、という論法をじっくりと考えてみよう。これは優生学である。つまりヒトラーの思想なのだ。反対している人は、このことに気付いているのだろうか?

断っておくが、クローン反対派を否定しているわけではない。ただ、反対するなら反対するで、議論に値する意見を開陳してほしい。否定するときほど、その対象を勉強しなければならない。「インテリジェント・デザイン批判」でも書いたが、科学を批判する人はなぜか科学を学ばない。おかしなことである。

研究日記

大学で細胞の刺激とかサンプル回収。今日はそれだけで、後はフリー。まあ、本当は休日だったんだけれども。