- ペーパーレスを完遂する方法

2006/03/13/Mon.ペーパーレスを完遂する方法

久々に「月曜午前様」の最凶コンボを喰らった T です。こんばんは。

研究日記

今夜のセミナーは、先生方の予定が揃わずに流局。セミナーのために早めに仕事を切り上げていたので、ボスに誘われ、先生と共に 3者面談。1軒目はつくね屋で鳥と日本酒。2軒目はオシャレっぽいカフェで軽く呑む。

話題は(相変わらず)先生の留学。その矛先がとうとう俺の方にも回ってきた。現在、病院で行えない実験は、先生がサンプルを大学に持ち込んで解析している。先生が留学されると、この裏技(別に規則を犯しているわけではないが)が使えなくなるわけで、これは大きな打撃である。打開策としてボスが打ち出したのは、俺が 4月から大学院の研究生となり、自由に大学へ出入りできるようにすることであった。

少し解説がいるかもしれない。多くの大学院には「研究生」という身分がある。正規の授業料の半額程度を納めれば、大学院に籍が置けるというシステムである。企業などから派遣される社会人大学院生によく利用される制度だ。簡単な面接をパスするだけで、申請すれば時期を問わずなることができる。この身分で数年間研究を行い、論文を書けば、博士号を取得することも可能。このような博士を、一般に「論文博士」という。一方、正規の院試に合格し、規定の授業料を払って博士課程に入学した場合は、「課程博士」を目指すことになる。

こう書くと、研究生とはリーズナブルな制度であるようだが、実は問題点も多い。国が論文博士を減らそうとしている事実は、「どうなる、論文博士」で既に紹介した。もちろん、立派な論文博士もたくさんいらっしゃる。この点は強調しておきたい。

さて、結論からいうと、俺が 4月から研究生になることはほぼ決定。授業料は給料に上乗せする、というのがボスの条件。授業料を払って仕事が増えたのでは、俺にとってメリットがない(今のところ、研究生という身分に魅力を感じていない)ので、まァ妥当な線か。この 1年は病院と大学を往復することになるやもしれぬ。色々な環境で実験できるのは勉強になるが……。

次の年は、研究生を続けるなり、博士課程に入学するなり、好きにすれば良い、とボス。博士課程なあ。本当に行くのか。研究生を続けるくらいなら、課程に入学するけれど。と、俺に思わせるのがボスの作戦に違いない。何てヤツ!

ペーパーレスのための処方箋

ペーパーレス、ペーパーレスと叫びながら、一向に紙の消費が減っていないらしい。原因は単純で、オフィスにコピー機、プリンタ、FAX が存在するからである。本気でペーパーレスにしたいなら、これらの機器を全て叩き壊せば良い。なければないで何とかなる、これが組織を組織する最大のメリットだ。それなのに実行しないのは、要するに本気ではないからだろう。メールをプリント・アウトして FAX で送り付けるのは、いい加減やめにしないか?

それにしても、FAX という機械は、どうしてあんなに解像度が低いのだろう。「パソコンの画面を見ると目がチカチカする」という人がいるが、FAX の文面を解析する方が、よほど骨が折れる。俺の仕事はヒエログリフの解読ではない。