- Double-Luciferase Assay

2005/12/08/Thu.Double-Luciferase Assay

病院の売店が閉店間際に半額で叩き売る弁当が貴重な栄養源となっている T です。こんばんは。

研究日記

培養室のエアコンのフィルターを掃除していたら、「私がやります」などとテクニシャン嬢に恐縮される。「こういうのは気付いた人がやる仕事だから」と爽やかに応えたが、もちろんウソである。実験がダルかったので、気分転換をしていたのだ。(少なくともその瞬間の俺にとって)大事な仕事を奪われるわけにはいかない。

彼女から色んな噂話を聞く。あるラボでは、雑用はもっぱらテクニシャンの仕事であるらしい。その是非は論じない。給料を貰っている以上、仕事は仕事であって、問題があったとしても、それは当人たちが解決すべきものである。ケッサクなのは、そのラボの研究員から、「T君のところのテクニシャンはよく働くねえ」と言われたことで、これには失笑した。

(あくまで立場上の話だが)下の人間を働かせるのは非常に簡単なことであって、要するに上の者がより以上に働けば良いのである。自然と下の者も働く。テクニシャン諸氏よりも質量ともに働かねば、クビにされても文句はいえないと思って俺は働いているし、やはり先生は俺の及ばぬ仕事のされ方をしている。それでも働かないような奴だったら、そのときは解雇にでも何でもすれば良い。

昨日に引き続き、double-luciferase assay。某遺伝子の推定機能部位に変異を入れるたところ、転写活性が減少していた。勤め出してから初めての結果らしい結果であり、まことに喜ばしい。エチブロを買うところから始めて、よくぞここまで来た。いやホント。

それにしても、luciferase 単独の発光って、サンプルごとにかなりブレるな。もちろんそのための "double"-luciferase なんだけど、そうなると、それ以前の "single"-luciferase assay の結果は信用できるのだろうか? 恐ろしい話である。

転向

恥ずかしい話だが、しばらく前から妙に涙もろくなっていて、さすがに泣くことはないけれど、鼻にツンと来ることならしばしばある。あからさまに感動を狙ったものであるとか、あるいは日本的な「イイ話」には反応しない(というか、以前からバカにしている)のだが、いわゆる「熱血」に涙を誘われるんだな。

深夜のコンビニに寄っての立ち読みは、今や俺にとって貴重な娯楽となっているが、あろうことかこんなところで涙腺がゆるみそうになり、俺は病気じゃなかろうかと不安になったりする。傍から見れば、ただのアホである。どうもポイントは「仕事帰りの立ち読み」にあるらしく、購入して家で読んでもさっぱり感興がない。また不思議なことに、文字では無理なのだ。なぜか漫画でないと涙もろくなれない。なる必要はないんだけど。

絶対にどこかおかしい。明日はゆっくり寝て、晩飯には鍋でも作ろうかと思う。