- 血清の非働化

2005/08/30/Tue.血清の非働化

雨が降っているので晩飯を買いに行くのが億劫な T です。こんばんは。

帰る途中に弁当でも買って帰れば良かった。いや、最初は自炊をするつもりだったのだ。しかし、鍋や皿を洗った時点で力尽きる。Give me 飯!

研究日記

血清の非働化
培養細胞によっては、血清中に含まれる補体によって抗原と認識され、細胞溶解などの毒性反応が生じる。そのため、培養液に添加する血清は加温処理 (56°C で 30分) し、補体を失活させてから使用する。

血清の非働化を行う。といっても、血清のビンをウォーターバスにつけた後で分注するだけなのだが。

徐々にラボも立ち上がってきたが、例えば培養室でも先住民が幅を利かせており、我々はいかにして領土を確保・拡大していくかという、およそ科学的ではない問題にも頭を悩ませている。いや、別にイガみ合っているわけではないんだけどね。ちょっとしたことで円滑な関係を築けるわけだから、最初は少し気を遣っていこうや、という話。分注といっても大仕事である。

隣のグループの先生が、マウスの心臓カテーテル手術をするというので見学。先生の手捌きは華麗にして繊細である。この境地に至るまでに、このオッサンは何匹のマウスを殺したのだろうか。そんな不埒なことを考える。俺も機会があれば動物実験に習熟したいとは思うが、そうそう簡単に練習できるものでもない。

その点、線虫は偉大であった。放置していても勝手に増えるし、毎日 大量虐殺 たくさんのトレーニングが行えるからなあ。