- 古きを温め新しきを知る

2005/08/25/Thu.古きを温め新しきを知る

立ち読みで肩が凝った T です。こんばんは。

研究日記

我が書架には岩波の「生物学辞典」第2版がある。第3刷で、発行は 1979年 10月 25日とある。俺が生まれる以前だ。当時の価格で 6,300円のこの本を、数カ月前に古本屋で手に入れた。確か 2,000円だったと思う。変遷の激しいこの世界では、もはや立派な古書である。試みに「ゲノム分析」という項目を引用する(ちなみに、ゲノム関連の項目は「ゲノム」と「ゲノム分析」しかない)。

ゲノム分析 [genome analysis]
生物のゲノム構成を明らかにすること。特に染色体対合を利用してゲノム間の相同性を調べ、ゲノムの変遷・種の由来などを分析する場合をさすことが多い。この方法は木原均 (1930) によって、コムギ 3群の群内および群間雑種の細胞学的研究のなかから命名・確立された。まずゲノム組成の明らかになった基本的な種をできるだけ多く集め、それらと被分析種の間で F1 をつくり、F1 の減数分裂における染色体の対合状態をしらべて、両親が相同ゲノムをもつか、あるいは異質性ゲノムをもつかなどを判定する。

読んでいて普通に面白い。色んなことを考えさせられる。今の仕事の資料としては直接使えないけれど、息抜きの際には、時折この古い本をひもといている。

人物スケッチ二つ

その人が持つ矛盾を暴いてやりたいと思うことはよくある。

例えば、

「あたし小食だからァ、ライスは SS でいいの。小さいライスが好きなの」

お前が好きなのは SS のライスじゃねえ。お前は「小食な私」が好きなだけなんだ。気付け。

例えば、

「俺ァ、酒の肴にはこだわりがねぇんだよ。何でも良いんだよ。こだわんないから。肴にこだわってるうちはダメだね。俺みたいにさァ、こだわりを捨てたら本当の味がわかるんだよ。な。こだわるんもんじゃねえんだよ」

メッチャこだわってるやんけ。