- インテリジェント・デザイン批判

2005/08/05/Fri.インテリジェント・デザイン批判

今週は ELISA 三昧だった T です。こんばんは。

研究日記

進化そのものを実験・観察することはほぼ不可能である。必然的に、様々な議論の余地が生じる。

ブッシュ米大統領が、進化論に異を唱えるキリスト教右派の主張に同意し、公立学校の授業で進化論以外の考えも示すべきだと発言、波紋を広げている。

大統領は 1日に行われたテキサス州の地元紙とのインタビューで、聖書を厳格に解釈するキリスト教右派が熱心に説いている「インテリジェント・デザイン (ID)」に関する見解を聞かれた。

人間の複雑な細胞の構造は進化論だけでは説明できず、「高度な理知」の手が入ることにより初めて完成するというのが ID の骨格。一部の学者は支持しているが、「科学の衣をまとった信仰だ」との批判が大勢だ。(共同通信)

現在の進化論が全てを説明するとは俺も思わないが、それにしてもなあ。

「人間の複雑な細胞の構造は〜」というあたり、バカ丸出し。高等動物の細胞はよく分化しており、誤解を恐れずにいえば、単純でさえある。一つの細胞でアレもコレもやり遂げる単細胞生物の細胞の方が、よほど複雑である場合も少なくない。逆に、細胞レベルで見る限り、ヒトとイヌ、サル、キジの区別はほとんどつかない(見たことないけどさ)。

進化論を非難するのは構わないが、それならばまず、しっかり勉強してからにするべきだろう。もっとも、これは進化論に限った話ではないが。

Web 日記

やはりというか当然というか、募集していた「Guest Entry」に手を挙げてくれる方は現れず。第1回だし、そんなもんだよなあ。細々と盛り上げていくか。というわけで、明日・明後日と、さるお方にゲスト・エントリーを依頼した。快く引き受けて下さった氏に感謝。お楽しみに。