どんなに「簡単」と言われても、初めての実験には緊張してしまう T です。こんばんは。
やはり結果を自分の目で確かめるまでは不安である。もっとも、それは初めての実験に限ったことではないが。肝が小さいだろうか。しかし、実験科学の研究者が実験をナメたら終わりだとも思う。
ELISA を行う。これまでずっと「エリザ」と発音していた(周囲の人間もそうだった)のだが、今のラボでは「エライザ」と呼ばれている。最初は何のことだかわからなかった。
「え? エライザ知らない?」
「聞いたこともないです」
「聞いたことくらいあるでしょ」
「いや、ないです」
どんな凄い実験なのかと身構えたら、何のことはない、ELISA である。さすがに知ってはいる。やったことないけど。といっても、全てはキット化されており、付属の試薬もほとんどは ready to use である。プロトコルさえ読めれば誰でもできる。書いてある通りに希釈して、混ぜて、放置して、最後にマイクロプレートリーダーにブチ込めば、検量線が出てくる。失敗する方が難しい。
なんだかなー。
(この感覚を正確に述べると長くなるから割愛する。研究全般にまつわることなので、いずれまた論じたい)