- ポータルサイト論 (1)

2004/11/14/Sun.ポータルサイト論 (1)

ようやく全てのリニューアルを終えた T です。こんばんは。

Web 日記

コンピュータやネットワークの話はときどき書いているのだが、これまで「研究日記」や「バイク日記」のような小見出しを与えていなかった。ということで、これからはこの手の話を「Web 日記」と題して書くことにする。見出しの名前を画一的にしているのは、何も面倒臭がっているわけじゃなくて、検索性を高めるため。アンカーを貼ったりするときなど、結構役に立つ。

「生産性の向上」なんて言うと、それはクリエイティビティと反比例するような印象を持ってしまいがちだ。見出しにしても、読者の興味を引いたり、検索に引っ掛かることなどを考えると、もっと凝ったフレーズを折り込めば良いのかもしれない。しかしそれは生産性を犠牲にしなくても達成できる。例えば見出しを「Web 日記 - 検索性の向上」としたり、あるいはもう一つ下のレベルの見出しを作るなど、いくらでも対処法はある。要は頭の使い方なのだ。生産性と創造性は背反するものではない。多産の芸術家なんて腐るほどいるし、寡作が佳作とは限らない。悪しき芸術主義には死を!

……なんて、全然「Web 日記」じゃねえな。

サイトのポータル化 (2)

昨日の日記にも書いたが、「ハードディスクの外部展開」を推し進めると、それは「サイトのポータル化」に行き着く。要するに、自分のハードディスクにあるデータを続々とアップロードして、自分のサイトの使い勝手を良くしようという方向だ。

「ポータルサイト」の定義は様々だと思うが、一つの典型例が Yahoo! であることは間違いない。ブラウザさえあれば、ここからメール、スケジュールの管理ができ、ニュースが読め、検索ができる。そのココロは「他のものはいりません」ということだ。

「ポータル化」をさらに突き進めると、オリジナルとコピーの反転が起こる。例えばこのサイトの「オリジナル」は俺のハードディスクにあり、サーバにアップロードされているのはその「コピー」だ。アップされていないデータもあるため、「オリジナル@ローカル > コピー@サーバ」という関係性が成り立つ。これがどう逆転するのか。

BBS を作りながらつくづくと思ったのだが、Blog みたいな感じで、全ての更新をネット上で行えるように改造することは難しくない。これは考えようによっては実に便利である。じゃあ最初から Blog にしろよということになるのだが、そうしないのは、結局それがイヤだからである。ネット上で更新したデータは、直接サーバのハードディスクに書き込まれる。これが「オリジナル」となる。自分のマシンでデータを利用したいと思えば、ダウンロード、つまり「コピー」を使用しなければならない。

デジタルデータだからオリジナルもへったくれもないのだが、これは所有欲の問題でもある。俺はモノ持たずだが(あるいはそれゆえに)、人一倍所有欲が強い。レンタルショップでの顛末でも書いたが、自分のモノは手元にないとイヤなのである。まあ、これは個人の感覚だけれど。

ポータルサイトの行方

さて、自分のサイトのポータル化ならば、どちらにせよデータの所有権は完全に自分の手の内にある。個人の中でバランスを取れば問題ない。では、ポータルサイトの利用、ポータルサイトのサービスの充実とは何を意味するのか、ということを明日書こうと思う。