- 落とし文

2004/08/03/Tue.落とし文

お好み焼きをひっくり返すのに失敗した T です。こんばんは。

今夜はこれからヒゲマン氏、K君と一緒に海に行く予定。かなり涼しいし、楽しいライディングになりそうな予感。

研究日記

修士論文(?)の続き。どうしても勉強しなければ書けない部分(段落一つ分くらいか)を除き、discussiom も完成。俺としては精一杯やったつもりだが、学識ある人から見れば、ほとんどデッチ上げのような箇所もあるかもしれない。まあ修士の力なんて、しょせんはこの程度。しばらく時間を置いてから見直すつもりだが、読み直したら読み直したで、「なんじゃこりゃあ!」っていう所がいっぱい出てくるんだろうなあ。やだなあ。

筒井康隆『天狗の落とし文』

新潮文庫の新刊、筒井康隆『天狗の落とし文』を購入。まだよく読んでいないが、どうも筒井のネタ帳をそのまま出版したような本らしい。

「おい。『パーラメント』って何だったかなあ」
「教えてあげましょうか。煙草の名前」
「その煙草の箱を見て考えとるんだ」

こんなショートショートとも言えないような短文が、実に 356篇も続く。しかも「全作、盗作自由」というのだから恐れ入る。筒井の諸作品では、本筋とは関係のない小噺が突然に挿入されるという事態をよく目にする。筒井読者にはお馴染の現象だが、そんなエピソードばかりを集めた本が発行されたというのだから、愉快というか何というか。

T『修羅場の落とし文』

実は、俺もこういったネタを集めたファイルをハードディスクに保存していたりする。一昔前には小説を書いていたし、今はこうして毎日日記を書いているので、ちょっとしたネタを記録するのが、いつしか癖になってしまった。自分で思い付いたものもあるし、他人から聞いたもの、ネット上で見かけたもの、様々だ。というわけで、最近の中からオリジナルのものを一つ。

「『話』を修飾する語には、植物に関わるものが多いね」
「そうかしら」
「何かタネがあるんだよ、きっと」
「根も葉もない噂じゃないの」
「実のある話だと思うけどなあ」
「それにしては華がないわね」

なんてね。噺家か、俺は。こんなのが腐るほどある。俺も出版してみようかなあ。誰も買わないだろうけど。ネタ帳が商売になるのは、それを書いているのが筒井康隆だからだ。自分のネタ帳は、日記に書くことがないときに、せいぜい有効利用することとしよう。