- 店、客、人

2004/07/19/Mon.店、客、人

育った環境のせいか、店や客には割と敏感な T です。こんばんは。

客をナメている店は許せないが、横暴な客というのも、見ていて腹が立つ。「お客様は神様です」というのは、言うまでもなく方便だ。少なくとも店側の理論である。客が真に受ける必要はない。商行為というのは、それ以前に人間と人間のやり取りだと思うのだが、どうだろうか。

外食日記

連休中には色々と外食もしたが、中華料理屋B で、びっくりするような出来事があった。その中華料理屋はいわゆるファミリーレストランで、値段も味もそこそこ、何より深夜まで開いているという点で重宝している。そこで御飯物を食っていたのだが、中から 5 × 10 cm 程度のビニール袋の切れ端が出てきたのだ。

ファミレスのメニューがレトルトであることは承知の上だし、あれだけの客を回しているのだから、ミスが皆無ということはあり得ない。しかし「見落とす」にしては、あまりにも混入していたビニールはデカ過ぎた。「さすがにコレは気付くやろ」と、怒る気にもならず、むしろ笑ってしまったが。

一応、店の人を呼んで事のあらましを伝えた。えらく恐縮して詫びていたが、腹も立っていなかったので、何だかこちらが悪い気がしてくる。深夜だったし、バイトの人も疲れていたのだろう。誰も休日の夜に働きたくなんかない。その上、客からクレームが来た日には……と、すぐに店側の人間に感情移入するようになったのは、自分がバイトを始めてからである。俺も良き客でありたい。

客はいつも店員より上位にある。特に今回のような、客に全く非がない場合では、店員に対してどこまでも居丈高になることができる。しかし、そこで欲しいがままに振る舞うということはしたくない。これは俺が店員だった頃の希望を踏まえてもいる。絶対に勝てる相手にこそ、自制心は発揮されるべきだ。反撃してこないとわかっている相手を集中攻撃して、いったい何が楽しいのか。これは何も、客−店に限ったことではないと思う。