10時就寝、17時起床、完全に昼夜逆転の T です。こんばんは。
生活リズムを半日ズラすのは簡単なのに、もう一回ズラして元に戻すのは、どうしてこんなにも難しいのだろうか。俺がダメ人間だから、というのが恐らく正解ではないかとにらんでいる。
昨夜もラボを深夜徘徊。K君が実験をしていた。人と会話するのが久し振りなんで、つい色々と話しかけてしまう。すまん、邪魔ばかりして。
とある論文を読むが、読解が苦痛で挫折する。いまだに結合定数や解離定数、化学平衡が出てくると混乱する。複雑な単位や細かい数字に幻惑されるのだ。というわけで、結論が定性的に書かれた文章だけを抜き読み。実のところ、俺としてはこれで事足りる。とはいえ、生物物理学会などに行って定量的な話をされると、やはり困ってしまうのだが。
生物学科は数学や物理ができない人間の溜まり場である、という現状は、早急に解決されなければいけないと思う。俺のような数学音痴が言うのもなんだが、さもないと、早晩困ったことになるんじゃないか。
今さら話題にするのもなんだが、今年の 4月 1日より、店頭での税込み価格の表示が義務付けされた。消費者が混乱しないように、という理由が挙げられているが、これに俺は反対である。
税抜き価格というのは、店舗の良心がダイレクトに反映された数字だ。ところが、税込み価格の表示により、小売店の営業努力の成果が曖昧になる。これは売る側のモラールの低下を招くのではないか。反対理由の、これが一点。
二点目。これまでは、表示価格(税抜き)と、実際に支払う額(税込み)が違っていた。ここで我々は、常に「消費税を払っている」という事実を再認識していた。しかし、最初から税込み価格で表示されていることに慣れてくると、徐々にこの事実に対する意識が希薄になっていくのではないか。
結局、税込み価格の表示によって利益を得るのは、消費税を課している政府だけである。税を払う者が課税に対して無頓着なことほど、為政者にとって都合の良い状況はない。我々はこれまで、「消費税を払う」という行為に実感を伴ってきた。が、現在の状況が 20年も続くとどうなるか。新たな若者達にとって、消費税というものが知識の中だけの存在になりはしまいか。これは怖い。
今のところ、税抜き価格と税込み価格を併記することは認められている。煩雑ではあるが、できるだけ併記してほしいと思う。国民の政治離れが指摘されて久しいが、このような論評を見たことがない。「政治離れをどうするか」といった抽象的な総論を述べる前に、各論として、どうして具体的に「税込み価格表示反対」とは言えないのか。
実のところ、為政者にとって、国民の政治離れほど歓迎すべき事態はない。また、いつの時代もマスメディアは為政者寄りである。各論が出ないのは、実は当然のことなのだ。自分の頭で考えたいものである(今日はいつになく左寄りの論調になったなあ)。