- 完全自殺マニュアル

2004/03/24/Wed.完全自殺マニュアル

6日連続で朝食は吉野家の T です。こんばんは。

吉報はいつも一人でやって来るが、凶報は必ず友人を伴って現れる。誰の言葉であったか。それにしてもまあ、ロクでもないことというのは、現れるときは次から次へと途切れることがない。しかも大半は公私を問わずだから勘弁してほしい。どちらか一方にのみ現れるということは、まずもってない。かような事態に直面したときは、素直に諦め、ただ時が過ぎ去るのを待つのみである。これが一番失敗がなくてよろしい。生活の知恵だな。

さて、今日はネガティブなニュースを一つ。ここ数年、大学生の自殺が増えているらしい。割合で見ると、上の学年ほど自殺しやすい。このことから、どうも彼等は就職難・進路の迷いを苦に命を絶っているのではないかという分析がされていた。

真偽のほどは知らぬが、頷けぬ話ではない。就職活動を始め出しても、研究室での負担は減らぬどころか増えるばかり。忙しい中で時間を作り、いざ就職活動をしてみたところで、(俺はまだそんな経験はないのだが)人間否定まがいの面接を喰らった挙げ句、アッサリと落とされる。不採用の通知は判を押したように同じで、「まことに残念ながら〜」で始まるメールが届くだけ。首の一つや二つ、吊りたくなる気持ちはよくわかる。

俺はヒューマニストではないから、「生きていれば良いこともあったろうに」などと、そんなお優しい言葉で自殺を否定する趣味はない。本人が死ぬって言うんだから、それしか道は残っていなかったんだろうさ。本人の苦悩を、赤の他人が同じボリュームで感じられるわけがない。等しく感得しようとする姿勢は絶対に必要だけれども、そこに到達すること自体は無理だと、そう俺は思うわけだ。

最後にこれだけは言っておきたい。ニュースが報じていたが、大学の教官なんかに学生の自殺予防対策などさせるな。死のうかと考えている奴の背中を押すことになるぞ。マジで。