- さむけ

2003/11/11/Tue.さむけ

ハードディスクが壊れた。かと思った。突然ノートパソコンの画面が真っ暗になり、強制再起動を始めいかなるコマンドも受け付けなくなった我が愛機。実は知らない間に電源コードが抜けており、内蔵のバッテリーで駆動していたようなのだが、それも切れてしまったので強制スリープした、というのが原因だった。ホッ。

データの 3ヶ所保存という戒めがある。大事なデータは別々の三つのハード(もしくはメディア)に保存せよ、しかも火事などで一度に消失しないように、その三つは 2ヶ所以上に分散して保管するべしという危機管理の一つである。長らくパソコンを使っている人ならば、一度ならず大切なデータをアクシデントで失ってしまったことがあるだろう。俺も幾度か苦い経験があるため、ネットでダウンロードした各種画像貴重な研究データは3点保存している。

最初の話題に戻るが「ハードディスククラッシュ」って、ちょっと響きが格好良い。

「ハード・ディスク・クラーーーッシュ!!」

と力いっぱい叫べば、気分は日曜午前の戦隊ヒーローだ。

H. D. クラッシュ

こう書けば海外の作家のようでもある。イメージとしてはハードボイルドな私立探偵を主人公にした小説を書いているような感じがある。渋いオジサンで、酒(もちろんウイスキー)を嗜みながら、薄暗い書斎でカタカタとキーボードを叩いている姿が目に浮かぶ。

そこで卓上の電話が鳴った。こんな時間に、まさか……。彼は少しためらってから受話器を取る。

担当編集者「クラッシュ先生、原稿まだですか。締切はとっくに……」
クラッシュ「わかってる、わかっているさ。書き上げたんだよ、一度は。しかしその後で私のハードディスクが(以下略)