- 寝食

2003/09/19/Fri.寝食

今夜の晩飯はN.N.嬢お手製のキムチチャーハン。ごっつぁんです。(食い物には必ず礼をする)

ここ 2、3日、夜明け近くまで本を読んでいる。眠いがやめられないので困る。ところで、寝食を忘れて、という表現があるが、あれはいかがなものか。忘れているくらいだから眠気も食欲も感じていないのだろう。しかしそれは、本当に眠くなかったり腹が減ってなかったりする可能性もある。区別できねえだろ、忘れてるんだし。だから「寝食を忘れる」という表現は正確ではないのではないか。

「寝食を忘れたい」というのなら理解できる。どんなに面白い本を読んでいても、疲れていたら眠くなるし、食ってなければ腹も減る。しかし、途中で寝るのは嫌だし、食い物を買ったり作ったりするのも面倒だ。ああ寝食を忘れて没頭したい、ということはままある。

「失笑」という言葉がある。これは以前からの疑問だったのだが、例えば「X氏は失笑した」という文章の場合、X氏は笑っているのか否か。俺はずっと笑っていないものだと思い込んできた。だって「失笑」は「笑いを失う」ということだろう。失っているのだから笑っていない。そう信じていたのだ。

ところが辞書を引くと「おかしさをこらえることができず吹き出すこと」とある。笑っているのだ。ということは、失笑というのは冷笑・苦笑・微笑・爆笑・呵々大笑といった、笑い方の一つのタイプを表す言葉ということになる。知らなかった。たまには辞書を引くもんだ。