- LA 滞在記 (6/29)

2003/07/07/Mon.LA 滞在記 (6/29)

脳の英語野が活性化している間にトピックスの論文を読んでしまおうと必死の T です。こんばんは。

学会は 6月 29日の午後7時に始まる。朝から食っては寝ての繰り返しで夜を待つ。セッション会場は城かと見まごうばかりの巨大なホールで、そこに参加者全員が集う。2階席に陣取ったのだが、見渡す限りほぼ満席。こいつら全員が線虫の研究しているのかと思うと頭がくらくらする。優秀な頭脳の持ち主がこれだけ寄ってたかって解析して、一体何がわかっていると言うんだろうか? 自分を含め、色々と疑問を覚える。

さて、セッションの発表だが、英語が聞き取れねえ。

この一言に尽きる。スクリーンにはパワーポイントのフィギュアが映され、手元には要旨集もあるので、聞き取れた断片をつなぎ合わせて話の大まかな流れはわかるものの、それが限界。ええのか、本当に俺が参加して。

この夜の発表で面白かったのは、CGC (Caenorhabditis Genetics Center; Caenorhabditisとは線虫のこと) のプレゼン。変異体の登録数が順調に増加しているとか、これだけ色んなラボに線虫を送ったとかいう通常のデータ発表の後、次に発表したのがランキング。最近 2年間でどのラボにどれだけ線虫を送ったとか。一番面白かったのが同じ線虫を要求したラボのリストで、つまりは、このラボには線虫の継体能力がないという一種の暴露なのだが、

それにしても 2年間で 3回も野生型を CGC に要求するなよ、複数の某ラボ。

しかし線虫絶滅王の異名を持つ俺(自分が解析している変異体を、3度に渡って複数系統絶滅させた)がとやかく言えることではないのだが。