- 風邪十夜

2003/05/20/Tue.風邪十夜

男の一人暮らし、風邪になると辛いもんです。

完治していたと思い込んでいた風邪だったが、とんでもないことになった。月曜の朝に 37℃超を記録し、一日布団の中で寝ていたのだが、夜になっても身体が尋常ではなく熱いので、再び体温を計測してみると 39℃をマーク。布団は汗で濡れそぼっており、仕方がないので毛布に包まって床に転がるが、すぐに濡れて使えなくなる。Tシャツ絞ったら汗が滴り落ちた、なんてのは高校の部活以来だ。

とりあえず座椅子にもたれていると、ただそれだけで額から汗がボタボタと落ちてくる。咳き込んで横隔膜がイカれて吐き気がするも、丸1日半、何も口にしていないので吐くものもない。しかしながら我慢できずに大量の胃液を吐く。苦しさのあまり涙が出る。

何か飲み物でも、と思って冷蔵庫を空けても何もない。どうして飲料を消費し切ってしまった頃に、こういう惨状に見舞われるのだ。一人暮らしの病人はこれが辛い。掃除・洗濯・食事・買い出し等を病体に鞭打ってこなさなければならない。ふらふらになりながらコンビニへ。

今朝も 38℃台。あんまりなので病院へ行く。本当は病院が嫌いなのだが。それは何故か。

平時の俺より元気なジジイ、ババア、病院から失せろ。寄り合うな!

仕事のある社会人や、金がない学生が病院へ行くってのはよっぽどの症状やねん! 100歳まで生きそうな面して楽しそうに仲良く集うな、ボケ。気が遠くなるほど待たされてようやく診察へ。一通り診てもらい、薬を出してもらう。やはり一人暮らしは生活が終わっているということを医者先生も心得ているようで「御飯食べてる?」「理系かあ、実験のこと忘れて休んだ方がいいよ」と親切に対応してくれたのが嬉しい。

「目茶苦茶に効く注射をするから、効いてる間に買い出しとか洗濯をやりなさい」と言って注射を打ってもらう。何だ、その「目茶苦茶に効く注射」ってのは。ヤバいんじゃないのか。と思いながら投与される。車に轢かれそうになりながら下宿へと戻る。

1時間ほど眠ると妙に身体がすっきりとしている。熱を計ると 36℃台。下がり過ぎやろ。大丈夫なのか。本当に大丈夫なのか、あの注射。副作用とかないんだろうな。とにかく熱が下がっているうちに洗濯機を回し、その間に買い出し。今ようやく洗濯物を干して一息ついた。まだ熱が下がったままのようなので、こうして更新している。一人暮らしの病人は、他人と接しなくなるから寂しくなるってのも辛いところだ。

それにしても、風邪そのものより、注射の方が心配なんだが。どうせ夜になったら熱が上がるんだろうが、その前に洗い物でもしておくか。