今日のタイトルはK先生の台詞から。諸君、何でも凝らないとダメって知ってたか?
最近、実験に凝っている。すでに結果はほとんど出ているのだが、学会発表用の良い写真を撮るための実験をしている。だから基本的に失敗することはないので、細かいところにこだわってできるのだ。と書くと聞こえが良いが、ほとんどが自己満足、それも重度のものである。
クローンごとに異なる大腸菌の生育速度を、希釈を駆使して等しくする。SDS-PAGE のゲルの大きさを寸分違わず同じにする。ソニケーション後の各サンプルの色合いを同一にする。などなどなど。ちょっと病的ではないかとも思うし、実は定量的な計測はしていない、という驚きの事実もある。アナクロな自己満足以外の何物でもないよなあ。まあ 1人で楽しんでいるだけだから。
もう一つ、凝りだしたら本当にキリがないのがフィギュア作りである。ヒゲマン氏と「フィギュア向上委員会」を設立してから、ベクター上の遺伝子を綺麗に描く、など様々な難問を解決してきたのだが、いまだもって良い案が浮かんでこないのが、鉛筆状の物体を描く(勿論ドローソフトですぞ)という課題。これが難しい。
俺も自分の結果はイケてるフィギュアで説明したいから、ちょっと凝ってみるかねえ。