実験の間隙を縫って、野外のコーヒー&煙草ブレイクに余念がない俺に、明らかに目つきが逝っている男が声をかけてきた。
男「ちょっといいですか?」 俺「……何?」 男「あなたは何のために生きていますか? そういうことを考えたことがありますか?」
うるせえ、こっちはベクター取るのに必死やねん! 考える前に手を動かせ、このボケ。っていうか、お前こそ何のために生きてんねん。アホが。と、突っ込みを入れたい衝動に駆られたが自制する。