ライゲーション日記になりつつある昨今だが、今回はコロニーが出現。1 ml の培養液でトランスフォーメーションしたうち 900 ul を撒いて、6個。生まれて初めて成功したライゲーションだが、まさか数えるほどだとは。とりあえず連敗は 4 でストップ。今回が勝ちだとも言えないが。
さて、本当にライゲーションが成功したかを確かめるべく、元のベクターとともに電気泳動する。写真を見ると、ちゃんと長さが違う。その写真の上にポトリと雫が。落ちたのは涙か汗か。
さあ、これを明日のプログレスレポートに載っけよう!と思ってから 1時間スキャナーと格闘するも画像が綺麗に取り込めず。誰かに聞こうにも、泳動写真の撮影時刻が午前 3時半。レポートはコピーで済ました……。
K先生 (Gファン) のお供で、倉敷マスカット球場へ。H女史(虎ファン)と共に、3人で勇躍倉敷マスカット球場に乗り込む。行く途中、かなり大きな交差点で K先生、自転車とは思えないスピードで信号無視。
さて、俺と H女史は当然のごとく 3塁側外野席を目指したが、なんと外野席は完売。内野席を求める人たちが長蛇の列をなす。改めて星野効果を感ずる。ようやく球場に入れたときには、すでに 2回表タイガースの攻撃。とりあえず、空いてる内野指定席を勝手に占領しつつ見ていると、 4番ホワイトの登場。お、4番だ、とか思っているうちに、ライナー性の当たりがレフト方向に。すわ 2塁打かと立ち上がると、打球はそのまま伸びてスタンドに。おお、いきなりホームランやんけ。ええぞ、ホワイト!
突然余談だが、今まで俺が直接見に行った試合でタイガースが勝ったことがなく、今日こそはと意気込んでいたのだ。
んで、その裏、阪神の守備でマウンドに走っていくピッチャーは谷中。実は、前回マスカット球場で観戦した試合(当然タイガースの負け)に登板したのも谷中。彼には申し訳ないが、げっそり。2回は無難に投げ抜いたものの、次の回で 3点食らって KO。しかも満塁のまま。今日も負けかいなと正直思ったね。
ところが、後を継いだ金沢が、K先生絶賛のピッチングで締めると、次の回には桧山がデッドボールで出塁(「どうせバットに当たらないんだから体に当てて塁に出れば上出来だよ」とは K先生の談)し、続く浜中の 3塁ゴロかと思われた当たりが内野安打に。ラッキーと思っていたら、打率 1割の助っ人・アリアスがスリーラン。一気に逆転や。ええぞ、アリアス!
さらには 6回、アリアスのタイムリー 2塁打で 1点を追加、その裏に 1点を返されるものの、8回、アリアスが今日 2本目のソロホームラン。ええぞ、アリアス!
だがその裏、2点を追う広島の猛追は止まらず、1点を返され、なおも満塁状態。今までの経験から言えば、こういう雰囲気のタイガースは必ず負ける。しかし、ピンチをバルデスが乗り切ると、9回、犠牲フライで 1点を追加した後、またもやアリアスがダメ押しのスリーラン。この回一挙 4点で、広島の最終反撃もなく、10 - 4 でタイガースの快勝。
生まれて初めて球場でタイガースが勝つのを見た。
随喜の涙をこぼしながら六甲颪を歌っていると、ジャイアンツファンの K先生がそこらのオッサンと盛り上がっている。まあ、スタンドの人間は、みなそのくらいテンションが高かったと。
先週出す予定だったプログレスレポートを K先生に見てもらうと、真っ赤になった帰ってきた。原文の姿を留めぬほどに直されていた。
友人と酒を飲み、つぶれる。寝言で「プライマーが……」と言ったらしい。
毎週土曜日のプログレスレポートは 10時からだが、起きたら 13時。遅ればせながらラボに行くと、前日からライゲーション & トランスフォーメーションするも、コロニーは生えておらず。(4回連続)
まあいいさ、新しいプライマーで PCR もしたし、今度こそ。それにしても、ほぼ毎日この日記を更新するほど失敗が多いってどうよ?
注文していたプライマーが届く。希釈してボルテックスした後、スピンダウンしているところに、S先生登場。
俺「先生、プライマー届きました」
S「来た? 今日来なかったら月曜になるからね。良かったじゃない」
俺「はい」
と答えた 1分後にチューブを落としプライマーを床にぶちまける。
拾ってみると、600 ul ほどあったはずのプライマーが半減。ちゃんと希釈処理した後&そんなに大量に使うものでもないので良かった(のか?)が、冷や汗もの。
余談だが俺はチューブをよく落とす。来週は落とさずに生き抜くことができるだろうか?
どうやら(同前日)同じ実験をすることに。
ところが、丸一日かけて処理したDNAを泳動しようとしてウェルに流したところ、青い DNA 溶液がゲル底に広がる。穴が開いていたのか。むりやり流して回収するも、写真には写らず。
どうやら PCR 産物のプライマーに問題があり、制限酵素で切れていない(切断効率が悪い)のではないかという指摘があり、それを検証すべく、野生型の遺伝子で同じ実験をすることに。
ところが、丸一日かけて処理した DNA を、回収最後のエタノール沈殿で、70% エタノールとともにアルコール廃液の中にサスペンド。
前日からライゲーション & トランスフォーメーションするも、コロニーは生えず。(3回連続)
濃度不足かと思い、ライゲースの原液を使ったが、K先生に「過ぎたるは及ばざるが如し!」とノートに書かれる。
前日からライゲーション&トランスフォーメーションするも、コロニーは生えず。(2回連続)
前日からライゲーション&トランスフォーメーションするも、コロニーは生えず。(1回目)
制限酵素処理したベクターを回収するべく、俺は気合いとともに GENECLEEN II に初挑戦した。
こいつは Glassmilk を使うのだが、俺のヤニ色の脳細胞はプロトコルどうりの計算で、95 ul 必要とはじきだした。その結果に、GENECLEEN II を教えてくれていたヒゲマン氏が多すぎるのではないかと危惧する。
実は、Glassmilk は最大で 20 ul くらいしか使わない(B氏談)そうなのだが、それを知らず、プロトコル通りの計算で敢行する。結果は撃沈。ベクターはどこかに行ってしまった。