松本清張の対談集。
対談の狭間狭間に、編集者の書いた雑文が結構な頻度で挿入されており、はなはだ興を削がれる。編集者がしゃしゃり出てくる本は、男優がうるさいアダルトビデオのようなものである。「お前を見るために金を払ったのではない」。感想はそれが全てである。
本文中に顔を出す編集者は何がしたいのか。職人としては不徹底であり、かといって演者としてはクソ未満である。笑点における山田隆夫のごとき存在である。黙って座布団を運べ。
山田隆夫がかつて所属したバンド名が「ずうとるび」であることは一考を要する。創造という行為を、およそまともに考えたことがないのだろう。