- 『カスハガの世界』みうらじゅん

2006/09/17/Sun.『カスハガの世界』みうらじゅん

みうらじゅんが収集したカスハガ (カスのような絵葉書) をカラー写真で紹介した 1冊。

絵ハガキは最低でも 10枚という枚数がないと、セットとして売っていない。「う〜ん、10枚も見せる場所がない! マズイ!! え〜い、こんな場所だが入れておくか……」。この無理しちゃった気持ちが "カスハガ" 生誕の秘密に違いない。そんな絵ハガキを送る方はまだしも、出される方の気持ちはかなり複雑だ。これが、カスハガの基本である。

(「カスハガを愛す」)

カスハガの写真はどれも珍妙なものばかりである。そんなカス写真に対して、その写真が撮影された前後のシチュエーションを著者謹製の漫画が突っ込む、という形式 (カスハガの写真がその漫画の 1コマとして挿入されている、といえば想像しやすいだろうか)。みうらじゅんの漫画もカスみたいなものだが、それだけにバカバカしさは倍増である。