- 『贅沢な読書』福田和也

2006/09/13/Wed.『贅沢な読書』福田和也

「読書は贅沢である」「読書は享楽である」という立場に立った読書論。したがって、本書で引用される書物もヘミングウェイ『移動祝祭日』、夏目漱石『明暗』、『古事記』など、いわゆる大文字の文学が多い。

「読書は贅沢である」という考えには自分も諸手を挙げて賛成する。例えば小説を読むときは、一気に読み切れるだけの連続した時間を確保してから読み始めることにしている。就職した今、そのような時間が取れなくて小説を読む量が激減し、結果としてこのような本ばかり読んでいるのは何とも皮肉だが。