タイトル通りの内容である。収録作は、
の 9編だが、ボリュームとしては圧倒的に『麻雀放浪記』が長い。あとは短編である。「阿佐田哲也」という筆名に関する有名なエピソードも、巻末の「後記」に詳しい。
全ての作品を読破済みであったが、懐かしくなって再読。やはり面白い。麻雀に限らず、俺は一切の博打をしないけれども、それだけに強烈な憧憬もある。しかし実際にやってしまえば、阿佐田哲也の小説を読むような官能は味わえないだろうとも思う (もちろん別の魅力も見えてくるのだろうが)。
博打をやっていないのに面白い。俺は麻雀のルールは理解しているが、全く麻雀を知らない人でも面白いという。焼けつくような痛々しさが全編に溢れる 1冊。